浦賀 和宏『彼女の血が溶けてゆく』

タイトルはイメージ的なソレで明確な意味はないのかと思いきや、ガチで血が溶ける話で驚きました。最終的には想像した感じだったけど。
ていうか浦賀さんこういうの書けるんだ!?。
読みながら10回ぐらい「え?これ浦賀だよな??」って著者名を確認したわ、気持ち的に。
どんな心境の変化があったんだろうなぁ・・・・・・。
でも主人公の推理の仕方・・・というとちょっと表現としておかしい気がしますが、推理の方向性というか、そこからそういう結論を導きだしちゃう?ってあたりには歪んだモノが感じられて、そしてこの救いようがないというか、ここで止めときゃいい話になるところを執拗に瘡蓋を剥がすような感じで抉り続けじくじくとした液体を滲ませる真相、そこは私の愛する浦賀さんだなと。