『救命病棟24時』

出ないって知ってはいるのにそれでもあの混乱しまくりの救命センターにいつ進藤先生が来てくれるのか、その瞬間を待っているわたしがいました。
やっぱりさぁ・・・進藤先生のいない救命病棟24時救命病棟24時じゃないんだよ。それは最初から分かってる。分かってるんだけど、覚悟してた以上に救命病棟24時じゃなかった。
わたしが好きなのはやっぱり進藤先生なんだ。緊急事態に手よりも口を動かしてる(印象が強い)医局員たちに「なにやってんだ。口よりも手を動かせ」って言ってくれる進藤先生がいなくちゃダメなんだ。
普通の医療ドラマ、医療の現場を舞台にしたヒューマンドラマならばこれでいいかもしれないけど(今回の脳死青年と幼馴染の話は陳腐すぎて全然響かなかったけど)、絶対に救命はコレじゃない。つーか肝心の救命場面が緊迫感ないどころか何やってんのかもよく分からないってどういうつもりなのかと。「イチ ニ サンッ」で燃え&萌えられない救命とかありえないだろうが。ていうか結構な大惨事に見えたのにいつの間にか話がその件とは全く関係のない貧困患者の話になっててポカーンだったわ。
ていうか松嶋菜々子は確かに主演するに相応しい女優だけど、小島楓は主役として連続ドラマを引っ張っていける器(キャラ)じゃないよなと。劇中でやたら「顔がいい」と言ってたけど、そりゃあ中の人的には美人だけど、“今の小島楓”は残念ながらそない言うほど顔がいいようには見えないし。
そんな小島の部下も予想外の俺様キャラってか俺至上主義の蔵之介を筆頭に役者は悪くないのにどいつもこいつも魅力が感じられないしなぁ。非常時下でのあの仕事っぷりからして個々の能力が高いようにも見えなかったし、まだ1話だしこれからだってことを差し引いてもこの薄らぼんやりした感じはガッカリ過ぎる。児島の麻酔医とかあの状況下で早退申し出るような人間としてはもちろん医者としてクズなら次の日バツ悪そうな顔して出勤してんじゃねーよと。なにこの中途半端なキャラ描写。もっというと蔵之介は小市さんやターニーが演じてた曲者色気枠だろうに色気皆無。ほんっと誰一人として“この人にはどんな背景があるのだろうか”と思わせるキャラがいない。唯一期待できそうなのは段田さんの変態ゲスい院長がどうギャフン(笑)と言わされるのかってことぐらいで、このバラバラな救命センターが時任に助けてもらいながら小島の下でチームになっていく過程に現時点では興味が持てないもん。
はぁーっ、好きな作品がダメになってしまうのを見るのは辛いね。