- 作者: 津原泰水
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/05/24
- メディア: 単行本
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みんなそれぞれすごいんだけどでも決定的にどこかが欠けてて、でもその欠けてるところがたまらなく素敵で、色気があるんですよね。
そしてその色気は津原さんによって紡ぎだされる文章に宿ってる。特別な言葉が使われているわけではないし、そういうことが描かれているわけではない。
それなのにしっとりと揺蕩うような色気が満ちている。
多分それはこの作品の舞台である「玉阪人形堂」の空気そのもの、なのだろうな。