中山 七里『切り裂きジャックの告白』

切り裂きジャックの告白

切り裂きジャックの告白

書評等で言われてるほど衝撃はありませんが(「どんでんがえしの帝王」だの「ラスト30ページに括目」だの書かれてたら、作中で犯人と目されている人物は実は犯人ではない、もしくは動機として描かれている(作中で主人公がそう考えている)ものとは全く違う真相であるかどちらかだろうと思えてしまうわけで、とすればそこそこミステリー作品を読んでいる人ならばそういう意味での『予想』はついてしまうだろう)、真犯人はともかく動機についてはちょっと驚いた。全く理解できない動機すぎて。・・・まぁこの業界の人は総じて“普通じゃない”ところがあると思うんで、理解できなくて当然かもですが。
しかしこれを読んで親子愛に感動できる人がいるようで(親子愛の物語だと受け止める人がいるようで)、私はそのことが衝撃です・・・。