日明 恩『やがて、警官は微睡る』

やがて、警官は微睡る

やがて、警官は微睡る

前2作を読んだのはだいぶ前のことなので細かい設定なんかは頭の片隅にも残っておらず、武本と潮崎のキャラクター造詣だけかろうじて覚えてる・・・程度で読み始めたものの(前作から読み返す時間は今の私にはありません・・・)、結構早い段階で「はいはい、こんな感じだったねー」と思い出せたのはこのシリーズの骨格がしっかりしているからなのだろう。
今回は偶然事件現場に居合わせた武本と偶然その管轄だった潮崎が内と外で協力し合いホテルジャックに立ち向かうってな話なのですが、武本&潮崎コンビ+武本の「人を守る」という職業意識に感化され確変する若いホテルマン側よりも、そんなつもりじゃなかったのにこんなことになっちゃったホテルジャック犯側の方が断然魅力的(な設定)で、もっとこっちサイドの視点が読みたいとすら思ってしまったのですが、でも所謂“主犯”は逃げおおせたし、今後シリーズを通して武本&潮崎が追う『敵』になるのかな。だとしたら楽しみ!。あ、あと武本に立った恋愛フラグの行方も!。