『まほろ駅前番外地』最終話

最終的に多田と行天の歩く道は違ってしまうんだと思ってはいて、だからそれが多田を守るため(デブの攻撃から多田を守るというよりも、返り血浴びまくりながら暴力を振るい続ける多田を正気に戻すという意味合いで)に行天が銃で人を撃ってしまい、行天から多田への最初で最後の“依頼”が「アサコさんを守ってやって」ってのは切なすぎるんだけどでもなんかすごく・・・納得できる理由だなーと、行天は多田のアサコさんへの気持ちに気づいてるんだろうし、でも多田は優しいし甘いから自分のことを気にしちゃうだろうなってことも分かってて、だから「頼まれたら断れない」多田にアサコさんを守ってと頼んだってのは行天らしいなって納得できちゃったんだけど、あれ?結局多田は便利屋を続けることにしたみたいだし、「極力」ではなく「何でも」に変えたのはもう自分が頼まれたら断れないカッコつけ男だと受け入れた故のことなんじゃないかと思うわけで、となると多田便利軒=トラックが向かう先は行天のところ・・・ってなことなんじゃないのこれ??。
てかさ、多田は自分が行天の面倒をみてやってるって思ってて、だからビルから立ち退かなきゃいけなくなり自分が便利屋辞めたあとの行天のことを心配してたんだろうけど、行天ははなからいつ多田と別れて(そういう意味の「別れ」ではなくw)一人になってもいいと思ってた・・・というか、そのキッカケであり理由をずっと探してたんだと思うんだよね。だから前述の「理由」に納得ができたのよ。アサコさんを守ってあげてってのは行天なりの別れの言葉(そういう意味の「別れ」ではなくw)だったと思うんだ。つまり行天はあの時自分がムショ入りするにせよせずにすむにせよ、どういうことになるんだとしてももう多田と共にいるつもりはなかったんだと思うの。
だけど多田は便利屋を続けることにした。それは行天の居場所を作ってやるためではあるだろうけど、それよりも多田こそが行天を必要としてるからじゃないのかなぁ。頼まれたら断れないから便利屋として生きる決意をしたけど、自分ひとりだったら出来ることに限りはあるわけで「何でも」出来るとは言い切れない。出来ることしか出来ないんだから。でも行天と二人なら出来ることは確実に増える。二人だから一度はあそこまでボコられた相手をボコり返し兄貴を助けるというアサコさんの依頼もこなすことが出来た。そういうことなんじゃないかなと。
だからわたしは多田は行天を迎えに行ったと思う。そして行天も「フヘヘヘ」って笑いながらトラックに乗るんだと思う。
・・・って、なによおおおおおおお!超ハッピーエンドじゃないのよおおおおおおおおおおおおお!!。
ていうかまさかEDで毎回行天が不思議踊りしてたのがマジゾンビごっこの伏線だとは思ってもみませんでした(笑)。


原作とも映画とも空気感は違ったけど、連ドラ版はいい意味で緩くて軽い感じでこれはこれで楽しめました。ていうか大型わんこ(半ノラ)な龍平を毎週拝めたことが幸せすぎた(笑)。これはやっぱテレ東ならではというか、テレ東だからこそ作ることが出来たドラマだと思う。大好きテレ東!!。