『泣くな、はらちゃん』第8話

はらちゃん(たち)を現実世界に出す必要がなくなった途端、全く存在価値がなくなってしまったクズ弟・・・・・・・。
姉ちゃんを食い物にしてた序盤を思うに、はらちゃんだけならともかくあまりにも「普通じゃない」人たちがあんなにも大挙して自分ちで飯食ってたらなんか悪知恵働かせそうなものなのに、「働くと飯が美味い」というはらちゃんたちに対し「働かない方が美味い人もいるの!」ってなニート発言をさせた上にそれはらちゃんに肯定させてそのまんまってなぁ・・・。
それに、パート全員が「示し合わせて」当日欠勤ってなにそれ。しかもこれ今回が初めてじゃないっていうじゃないの。新作かまぼこ大会も真剣だったし(だから選ばれて号泣したわけでしょ?)、パートの人たちは口は悪いけど人は悪くないと思ってたんだよね。それなのにこれって裏切られた気分なんだけど。
これもまたパート全員不在でピンチ→はらちゃんたちが歌いながら楽しんで働いてくれたおかげで助かりました→この世界で何をするにも必要な“お金”をゲット→それぞれ漫画世界で夢見た(憧れた)ものを手に入れてウッキウキ ってな展開のためでしょうが、だからそういう展開にするにしたってなぜ誰かを必要以上に貶める(悪く描く)必要があるのかなーと思うんだよなぁ。別にパートさんたち全員インフルエンザとかでもいいわけでしょ?(まぁそうなったら1日じゃ済まないし、食品を扱ってる会社なわけだから病気方面はよろしくないかもですが)。
もしかしてこれもまたはらちゃんたちが映像で見た「全てが素晴らしいわけじゃない。悲惨な現実もあるんだよ」ってのの一部のつもり、なのだろうか。
ていうか戦争や暴力や飢餓の映像とともに震災らしき映像も流れてたけど、前者は人間の手によるもの(人間が起こしたものであり、人間の力でどうにかしようと思えば出来るもの)だけど後者はどうにもならないものじゃん?。それを一緒くたにして「現実」として見せるってのもどうなんだろう?と思う。思えばこのドラマってずっと「死」というか「別れ」の影がチラついてるわけで、理不尽に命を奪われるという意味ではどちらも同じだからあえて一緒くたにしたのかなーとも思うんだけど。
で、そんな世界だけどせめて身近な人、大切な人、大好きな人には笑っていてほしい、それで自分という世界は輝くし、そして自分が笑うことできっと誰かの世界も同じように輝いて見える・・・ってなメッセージは伝わってくるんだけど、でも多分それだけじゃないよね。多分その先にもう一つ何かがあると思うんだ。
それを担うのは百合子さんとユキ姉、なのかなぁ。神様でいることの重圧に負けてユキ姉たちを殺してしまったからこそその瞬間から今までの百合子さんは「余生」のつもりで生きてきたのでしょうが、思いがけず越前さんによって生かされ続けていたことを知ったと。それを知った百合子さんがどんな選択をするのか、そこにもう一つの想いがあるのかなー。


それはそうとして、悪魔さん→田中のセンは消滅したと思ってたのにまだそっちにも色気残しててしろめりました。さすが悪魔と呼ばれる女だけあるぜ。