『泣くな、はらちゃん』第6話

なぁ、なんで越前さん弟は姉ちゃんの机の引き出しを勝手に開けてノート持ち出して、またよからぬことを企んでるのかと思ったら100円に気をとられたからってノートをそこいらに投げ捨てたりすんの?。
越前さんと悪魔さんの切な苦しい恋心よりも、はらちゃんの哀しい決心よりも、わたしはそっちのほうが気になって仕方がありません。
姉ちゃん(と、姉ちゃんが結婚したならばその相手)に寄生する気マンマンなのは別にいいと思うの。姉ちゃんの持ち物(漫画)を勝手に売っちゃうのも姉ちゃんが描いてる漫画を持ち出してモノになるかどうか判断を仰ぐのもクズ行為であることは間違いないけどでも姉ちゃん=金蔓だと思ってるという意味では一貫してるし“そういうヤツ”なんだって理解はできる。
はらちゃんに対して、どっからどう見ても“普通じゃない”はらちゃんを普通に受け入れちゃってる母親と姉に対して、「働いてんの?」「はらちゃんって俺より馬鹿じゃね?」って現実目線でツッコミ入れる役目としても弟の必要性は感じます。
だけど今回の行動は全く意味がわからない。なぜ弟をこうまで外道として描くのか、その意図がわたしにはさっぱりわかりません。
いや、作劇上の理由はわかるよ?。漫画のひとだと解っているのに好きになってしまったけど、どう考えてもその人と共に生きていくのは無理なわけで、だから漫画そのものを封印・・・するつもりだったのかはまだわかんないけど、とにかく思いつめた表情でそっと机に仕舞った越前さん。一方漫画の世界でもこの世界の『死』について言及されていて、だから次回の漫画キャラ全員神様の世界に出ちゃった!は、最初で最後の思い出作り旅・・・のような意味合いなんだと思うのね。で、そういう状況を作るために弟を使う、というか、そうやって話を動かすために弟という存在を作った。それは分かる。だけどそのためにここまで真正のクズとして描く必要があるんですか?と思うんだけど。
他の登場人物はみんな、越前さんをいびる同僚のおばちゃんたちですらそこまで悪い人じゃないって描き方をされているのでこの先弟にも改心イベントが待ってるのかもしれませんが、今・・・6話か、6話まで一切それを匂わせる描写がないからもう真正ドクズのまんまいくんじゃないかって気もしてきてさー。
まぁ取ってつけたような「弟は実はこんなことを考えてたんですよ」ってなフォローが入ったらそれはそれでどうかと思うんで、ここまできたら真正ドクズでもいいかもなーとも思うんだけど、だったらせめてもうちょっと「いたずらっ子☆」的な描き方してくれてもよかったのにー!ってなぁ。


「自分の作ったキャラクターなんだから好きになるに決まってるじゃないですか」な越前さんよりも、田中さんという“意中の人”がありながらも自分を綺麗だと言ってくれたマキヒロに『同僚が趣味で描いてる漫画のキャラクター』だと分かった上で恋してしまう悪魔さんのほうが重傷だと思うのですが、はらちゃんとの恋をこの先どう進めていくのか最終的にはらちゃん=漫画ノートをどうするのか、自分でその判断を下せる越前さんよりも自分自身じゃどうしようもない悪魔さんの今後の方が気になる。てかどうすんだよ田中さん!。