『THE UNLIMITED 兵部京介』#08「超能部隊 後編 –Generation ZERO PARTⅡ-」

ああ・・・・・・・・・やっぱ尺足りなかったかー。
模擬戦から実戦に流れ込むのとか(巨大紙飛行機に乗ってる軍人って超シュールw)、模擬戦で少佐に負けたゼロ戦パイロット(不二子さんにボコられた人だったという素晴らしき偶然)が少佐のサポートしてくれるのとか、前半は作画含めすっごく良かったんだよね。不二子さんと混浴して胸に顔ギューーってされる少佐wも、これから二人に訪れる出来事を、今の二人の関係性を思うとあらゆる意味で涙なしでは見られない映像だったし。
早乙女隊長の言葉が幼い少佐にスポンジのごとく沁みこむのも、無事任務を終えて帰還した少佐が早乙女さんに抱きつきダイブかますのも、少佐がノーマルである早乙女隊長にどんな感情を抱いていたのか、そこは短い時間ながらも濃厚に描いてくれたんで、とにかくもう京介は早乙女隊長が、超能部隊のみんなのことがほんっとに大好きだったんだねってことが痛いほど伝わってきた。
でもそこで力尽きちゃったかなーと。
だってこれ少佐に銃を向けた早乙女って『裏切り』じゃなくない?。少佐を、自分が作り育てた“バケモノ”を、「人類の敵にはしない」「お前は私だけのものだ」って、歪みきってはいるけど愛情と言えなくはない、というかもうハッキリ言っちゃえば「お前を誰かに奪われるぐらいなら俺の手で」って言ってるようにしか聞こえなかったし、それ以前に最高レベルの能力保持者である少佐に対して“ただの銃”を向けてどうこうしよって時点で普通じゃないってか、多分もうこの時点で早乙女はそれまでの早乙女じゃなくなってるよね。ていうかホモォだよねこれ・・・としか。
いやさぁ、恐らくこれはクイーン=薫と皆本の未来と重なってるであろうわけで、だからそこに「愛ゆえの決断」があるのは間違いじゃないってか、『そう見える』のはおかしくはないとは思うんだ。でもそれにしたってだなと!。
たった2話ではあったけど、それでも軍人としての早乙女の有能さってのは見えてたと思うのね。そしてこの男ならば戦局を冷静に見極め敗戦という道は免れないだろうことは予想というか理解というか、そこはしっかりと受け止めていたのだと思う。さらにその先をも見据えていたかもしれない。でもそこで伊号によってあの予知がなされたことを知った。さすがの早乙女もそれは想定外だったし、また受け入れ難い未来だったんじゃないかなぁ。
そして下した(下された)兵部京介抹殺の判断。
そこには国(ノーマル)を守らねばという(ノーマル)軍人としての矜持、そしてそんな存在を作ってしまったことに対する保身、そういうものがあったであろうことは想像に難くないけど、それに加えて京介という存在と短くない月日を共に生きたことでその圧倒的な力に魅せられてしまったのだと思う。だからその力を、兵部京介を、誰にも渡したくないと、そう思ったんじゃないかなーと。その気持ちは理解出来る気がします。
それに、ゼロ戦と模擬戦するにあたりパイロットの眉間撃っちゃえば勝てると無邪気だけど(無邪気だけに)底知れぬ恐ろしさを含んだ口調&眼で言えちゃう京介ってのをしっかりと描いていたから、京介の中に“そういう要素”があると誰よりも早乙女は判ってて、だからこそ伊号の予知を誰よりも信じられるのが早乙女なわけで、だったらせめて自分の手で・・・という親心みたいなものもあったんじゃないかな。あったと思いたい。
だがしかし印象としてはヤンホモでしかなくてだなと(笑)。
つーか早乙女さんがせっかくものすごいことを言っているのに少佐ってば「バケモノ」しか聞いてねえ!!ってな(笑)。
不二子さん以外超能部隊全滅ってことも思いのほかソフトな表現で、そこまで追い込まれた理由は敵国がどうこうではなく味方であるはずの軍上層部の介入(排除命令)があったからだろうわけで、でもそこを「あえて」・・・なのかなぁ?あえてそうしたのであるならばちょっとわたしにはその意図を読み取れなかったんだけど、あとまぁ原作との兼ね合いもあるのかな、とにかくそこを曖昧にした結果少佐がこんな生き方を選ぶしかなかった肝心の『動機』がぼやけてしまったような。
まぁ、この作品としては「大切な居場所をくれた人なのに、その人自身の手によってそれを奪われた」=「裏切られた」ってなことだけ分かってれば、それが現在のアンディとの共通点であると、それだけ分かってれば充分だとは思うけど。
つーか突き詰めて言っちゃえば最高レベルのエスパーである中身中二の80ジジイなんて存在の心情をごくごく普通の人間であるわたし程度が理解できるわけねーだろってな話なのよね(笑)。


そうそう、現在といえば、今現在アンディの所属組織=コメリカがパンドラが所有する「伊号の脳」を狙う理由も織り込んできたね。この当時から今までずっとコメリカはイルカ=伊号の亡命阻止からの奪還(回収)を目論んでたってことなんだろうから、ようやくその在りかを突き止めた今、それこそどんな犠牲を払ってもそれを手に入れようとするんだろうなーと。と同時に伊号の脳がパンドラ=兵部の手元にあることをコメリカがどうやって知り得たのか。もっと言っちゃえばこの作戦の指揮を執っているのは「誰」なのかと考えてしまう。
あと4話かー。対アンディ対ユウギリのみならず少佐にとってまだまだ辛い展開が待ってそうで・・・・・・。
EDのラストカット。前編は超能部隊での記念写真、後編は澪たち子供を含む、でもアンディやユウギリはいないパンドラメンバーでの記念写真(これ恐らく少佐が海に百合を手向けた後に撮られたものだよね)。あーもうそれが意味するところを考えるともうやだよおおおおおおお><。


撃たれるシーンの京介は少佐とは全然違う声音で、遊佐様渾身の熱演にわたしはアンリミテッド状態でした。やっぱこの人上手いわ。
だからEDについては勘弁してあげて><。