『夜行観覧車』第3話

予告にいるのを見て「あ、ヤスもこのドラマ出てたんだっけ?」と思ってしまいました。憂う中川くんの儚カッコよさに夢中すぎて存在を忘れてたわ^^。
自治会費が高いってな会話をしてるのを見て、やっぱりこの家族にはこの高級住宅街とやらは分不相応なんだよなぁと改めて思った。そういうのってこういうところに出るんだよね。
そして親が“そんなもの”のために頭を悩ませたり、パートに出ることで母親の負担が増えたり父親がいい顔しなかったり、そういうのって子供は敏感に感じ取るもんなんだろうなーと。彩花がこんな病的な荒れ方してるのは学校で友人から受ける仕打ちだけが理由じゃないと思う。周囲の住人に対する親の卑屈な態度、常に浮かべてる取り繕うような笑顔、そういうものが娘として許せないんだよね、きっと。例え生活レベルの違いを馬鹿にされたとしても両親がそんなことは最初から分かってたことだからと堂々としてれば娘だって多少のことは我慢できるだろうに、肩身の狭い思いをしてることを隠さないどころかもうあからさまにこんなところに家を建てたことを後悔してんだもん。中学受験をすることは自分自身も決意したことなんだろうからそれを親のせいだけにするのは間違ってるだろうとは思うけど、それ以外についてはそらやってらんねーってキレるわなと。見通しの甘さだとか見栄っ張りだとか母親を責める娘の言葉はいちいち的を射ていて、だからこそ母親も父親も娘に強く言えないってところはあるんだろうなーと。
つーかさすがに自分の友達とオクで張り合いポスターを1万で落札する母親には引くわw。自分が頼んだこと棚に上げてと言われようがなんだろうが引くw。
でも一方で慎司に対するあの言動はないわ。あんたが前に住んでるせいで迷惑かけられてんだから謝れって難癖にも程がある。「うちの方が先に住んでた」「嫌なら引越せばいいじゃん」ってよく慎司はその程度の反論で堪えたよな。慎司へのこの言動を見ちゃうと娘への同情は一切なくなる。親も子供も所詮坂の下レベルよねと言うしか。「坂の下」ってなんだよってな話だけどw。
だからもうこの家族が立ち直るための解決策としては慎司も言ってる通り身の丈にあった生活環境に引っ越すしかないと思うんだけど、でも「ひばりが丘の家」が売り出されてるってんで見に行ったら超ちっぽけなわけで(彩花の部屋とか間取りとしては4畳半ぐらいだよね。子供部屋として用意できるのがあの狭さだと考えるとあの家イメージよりももっと小っちゃいんだろうな・・・)、金持ちは当然そんな家買わないだろうし遠藤家のような見栄っ張り家族が見に来たら近所のおばさんたちが総力をあげて嫌がらせするだろうし、現実問題そう簡単に家が売れるとも思えないから引っ越したとしてもひばりが丘の家のローンも抱えて生活レベルはかなり落とさなきゃならないだろうしねぇ。
ところで宮迫が借りた1千万はどうなったんだろう?。高橋家の修繕する宮迫はてっきり独立した後に仕事請け負ってるんだと思ったんだけど、事件後に刑事が訪問した宮迫の会社は以前と同じだよね。修繕費用を「旦那さんから受け取ってますから」ってのはその1千万のことなのかな。金は借りたものの独立計画は進まずなんだかんだで生活費に回され目減りしてて、哲司はそれに気づいてるけど何も言わず、宮迫もまた哲司がそれに気づいてることに気付いてると。そんな屈辱的な関係なのかなー。
哲司と言えば、慎司のスポーツバックを捨てたのは哲司なのか?。この父親隣家から奇声が聞こえてきても全く動じずテレビ見てたし(まぁこれは日常茶飯事すぎるからかもだけどw)、基本自分の世界に生きてるってか自分のことしかかんがえてない人間っぽいから自分の役に立たなそうな次男のことなんて(他人の目がない)家の中では素無視してたんじゃないかと思うのだけど、そんな人間がバッグ捨てたりするかなー?。かといってこの辺の人間、ていうか夏木マリの小島さんの怖さを知ってるゆり子がああいうゴミの出し方をするとも思えないしなぁ。まさか小島さんが拾うことまで見越してた・・・とか?。


子は親の鏡って言うけどさ、彩花も慎司も結局母親が抱える劣等感の影響を受けちゃってるんだろうなー。そういう意味では彩花と慎司があげた悲鳴は二人の母親の悲鳴なのかもしれない。