『特命戦隊 ゴーバスターズ』Mission49「覚悟と選択」

陣先輩が黒リンを「黒木」と呼んだり、オペ男こと森下とオペ子こと仲村が改めて覚悟示したり、ヒロムに向けて寸止めパンチ出しつつ「見損なうな!」「いざって時は俺がヒロムを殺る」と言い切るリュウさんだったり、全ての始まりであり交わした約束である「元に戻す」という言葉をもう一度口にするヒロムだったりと、燃える場面はちょいちょいありはするんだけどねぇ・・・・・・そこに至る過程=積み重ねってもんがないから「ああ、そうなんだぁ・・・」ってぼんやり思うしかないのよね・・・。
つーかエンター様を異形化させることは誰かが許さないのか、結局最後まで麗しいぼっちエンター様のまんまだから今どういう危機なのかピンとこない。一応エネトロン施設で働いていた一般人が全滅し(なぜか子供だけは助かる)(ていうかなぜあの場に子供が?土日祝日なのかもしれませんが職場に子供連れてきてんじゃねーよと)、他にも複数個所のタンクでも同様のことが起きてて被害状況が把握できないとかなんとか言ってたように思いますが、スタッフジャンパー着てる一般職員が被害者の誘導してて危機感皆無。
エネトロン=国民生活の源ってんならこの状況は首都機能がマヒするぐらいの状況だろうに心配するヒロム姉の姿を一切見せないってのもね、こんなことなら姉が手放してくれないから13年間組織に属すことができず一人で訓練してたとか当初のあれこれなんだったんだってな話よね。そういうとこ一つとってもこの作品がいかに「薄い」か判る。陣先輩がやろうとしてることを赤と黒ジェンガで見せるのとか、それを見たあと寡黙になるJだとか、そういうところに注力するのはいいけどそれ以前にもっとやることあるんじゃねーの?と思ってしまう。
ていうかさ、あと最終回の30分を残すだけになってもホントなにをやってるのか、なにをしようとしているのかがハッキリしないってのがさぁ・・・。
エンター様は人間をも融合できるようになったことで自分はこの世の全ての頂点に立ったと、だから自分が世界を支配し好きなように作り変えるんだと、そういうことなわけだよね?。
で、ゴーバスターズは亜空間に行って“今存在してるエンター様”を倒し、と同時にヒロムの中にあるバックアップデータを取り出し破壊すると。
こうやって言葉にすれば明白なんだけど、なんで映像を見てるだけだとなにやってんのかよくわかんないのだろう。


ていうかわたし今まで程度の差はあれどんな作品でもこの時期は燃えて萌えて泣いてwしてたから「全然燃えない」とか言う友人にあんたの感性腐ってる!!と食って掛かったりしたこともあったんだけど、乗るタイミングを外すとどれだけ熱い展開であっても駄目なんだなぁ・・・ってことを今回初めて体験しました。これって結構寂しいもんだね。キャストはみんな好きなのに肝心の中身が・・・ってのが余計に寂しいわ。