『泣くな、はらちゃん』

世間知らず(なんてレベルじゃないけど)の天然熱血兄ちゃん役(顔芸付き)をやらせたら長瀬は日本一だとは思いますが、あんな挙動不審な巨体がいきなり目の前に現れたらとりあえず本気で逃げるわ(笑)。これは怖いよ(笑)。
自分たちの世界をもうちょっと明るく楽しくするために神様に幸せになってもらおうと漫画の中の人物たちが奮闘する話?のようですが(神様の世界に出てくるのははらちゃんだけなのかなぁ?そのうち賀来くんも出てきたりしないかなぁ?)、初回でギターの弦が6本になり「だからお願い 関わらないで 私のことは放っといて」にメロディが付くという『結果』をはらちゃんたちと視聴者に見せたってのは上手いな。世界を変えると言っても多分そんなに大それたことじゃないんだよね。多分基本はこの程度のちょっとしたことなんだと思う。だけど毎日「1」ずつ積み重ねていけばいつか必ず「100」になる。その時そこから「0」だった日々を見下ろした時にいつの間にか世界が変わってることに気付くと、その時ああ自分は幸せなんだと実感すると、そういう話なんじゃないかなーと。
てか麻生さん演じる神様こと越前さんはこれダメだろ。はらちゃん目線で描いているから神様は間違ったことをしてるわけでも言ってるわけでもないと思うけど、でもこの人はなるべくしてなった現状だとわたしは思う。その上で抱え込んだ一日の憂さを漫画にぶつけて晴らすことで多分自分なりのストレス発散サイクルが出来てるんだと思うんだよね。漫画を描きたくて描いているというよりも、声に出して言えない愚痴や不満を漫画のキャラに言わせてるってだけだよね、これ。
ああ、とするとこのドラマの着地点は自分たちの世界を楽しいものにするために神様に幸せになってもらおうとしてたはらちゃんだけど、幸せになった神様にはもう漫画は不要で、つまりもう自分たちの時間はそれ以上進むことがないわけだけど、それでも神様の幸せを願う・・・ってなあたりかなー。
で、わたしの願いは賀来くんの出番がもうちょい欲しいということですw。