『八重の桜』第2回「やむにやまれぬ心」

なんとしても黒船に乗るしかねーと言い張る西島さん(覚馬)に「無茶ですね」と言う博己くん(尚之助)。
覚「無茶しねえとなんも始まんねぇ!断固として事を行う時、人は皆狂気だ」
尚「・・・狂気」
覚「寅次郎さんが、前にそう言ってた。狂気ってのは、やむに已まれず命を懸けるって事だべ。それぐらいの熱がねぇと、黒船には太刀打ちできん」
尚「ふっ。しかし、なぜそこまで?」
覚「会津には海がねぇ」
尚「え?」
覚「それなのに江戸だ上総だと海の警護さ任されてきた。今は品川砲台だ。いざっつー時は先陣切って黒船とも戦わねばなんね」
尚「・・・ええ」
覚「会津は強ええ。だけんじょ、敵の力がなじょなもんかわかんねえままでは戦いようもねえ」
尚「会津のためか・・・」
覚「そんだけじゃねぇ。(己の胸を手の平でドンッと叩いて)俺が憑りつかれてる。横浜で見て以来、頭ん中黒船でいっぺえだ。さっきの子供と同じだなあ。夢中になって他のものが目に入んねぇ」
尚「(フムフムフムフムと4回頷き)分かりました。では私も参ります」
覚「え!?Σ(゚д゚ )」
尚「御供します。一緒に黒船に乗りましょう!」
覚「簡単に言うな!捕まったら死罪だぞ!?」
尚「それはさっき私が言ったことです」
覚「・・・」
尚「第一どうやって乗船を掛け合うつもりなんですか?。覚馬さんのその下手くそな蘭語じゃ、異国人には通じませんよ」
覚「それはぁ・・・」
尚「私だって蘭学者の端くれです。西洋の技術の塊、この目で見てみたい。それに、覚馬さんと一緒なら、上手くいくような気がいたします」
覚「うむ・・・」
尚「では決まりです!出立はいつにいたしましょう?」
覚「ちっ、ちょっと待て!!」
尚「もう(手の平を覚馬に向けてシュタっと出して)止めても無駄です。ココ(自分の胸を指して)、火が付きましたから」


キタ━━⊂⌒~⊃。Д。)⊃━⊂⌒O。Д。)⊃━O(。Д。)O━⊂(。Д。O⌒⊃━⊂(。Д。⊂~⌒⊃━━!!!


いや、別にわたしそんな邪な視点でこの作品を見てるつもりは毛頭ないんですが(マジで!!)、さすがにこれはキタだろ(笑)。
知性を備えたワイルド系男子の暴走を必死で止める文系男子の図かと思いきや、ワイルド系男子が熱っぽく語る黒船話をフムフム聞いてた文系男子が天然を発揮し気が付いたら主導権握ってたとかやっべえよこれやっべえええええええよ!!(泣きながらw)。そりゃこれだけのセリフ起こしもするっつーの!!!!!。
まずね、“断固貫きたいことがある時男は命を懸ける、それすなわち『狂気』”発言ね。こんなセリフを真顔で言いきれる覚馬パねえ。それ吹き込んだのがおぐり松陰先生だってのがまたやべえ。
そんで覚馬さんの黒船への熱い想いが本物だと感じたんだろうね。フムフムフムフムと4回頷いたかと思ったら一気に覚馬さんを攻める尚之助さんがまじやっべええええええええええええっての!!!
捕まったら死罪だぞ!?→それはさっき私が言ったことです からの天然攻め超モエた。口では尚之助さんに敵わない覚馬さんが理想すぎてやべえよおおおおおおおおおおおう(さらに泣きながらw)。
てかこれその前の黒子ブタ騒動があってこそだよね!。ただ子ブタの後をトテトテ追いかけてるだけでてんで役に立たない尚之助さん(一人だけ白羽織姿)ってのがあってのコレですよ!!。博己くんのよくも悪くも人を小馬鹿にしてる感じをこうまで魅力として引き出すとはさすが協会と呼ばれるNHKだけあるわっ!!。


「ならぬことはならぬ」と教え込まれていながらも、自分が撃ちたいと望む“銃”は命を奪う道具なんだと父に教えられても、家を守り生活を支えることに誇りを持ち立派に“働いている”母親=女の姿を見ても、なおそれでも撃ちたいと、それを分かった上でやっぱり砲術を学びたいと思う八重の想いは正直理解できないんだけどさ、でも覚馬さんの「俺が憑りつかれてる。横浜で見て以来、頭ん中黒船でいっぺえだ。さっきの子供と同じだなあ。夢中になって他のものが目に入んねぇ」ってな想いと実行した松陰さんのそれと同じなんだろうなーってことは伝わってきたわ。だから松重さんの頭上からガンキチ子八重が描いたという絵やらなにやらがドサドサと落ちてきたのになんだかなー(笑)と思いながらも、それを見て覚馬さんが女である八重に銃を教えると決めたことはすんなり受け入れられた。あの小っちゃくてかわいかった妹がこんなにデカい女になってるってのに戸惑うことなく八重だと判っちゃうことも合わせてもう“そういう兄妹なんだ”ってことでとりあえずこの時点では納得できるよw。


でも容保様と照姫様の間に流れるなんともいえない危険な空気はかつて一人の男を巡ってライバル関係にあったことを思うとなんか・・・・・・フクザツな気分(笑)。多分この先もずっとわたしはこの二人のシーンに“物足りない感”を抱き続けることになるんだろうなー(笑)。


おやっさん西郷隆盛はカッコよすぎて変な笑いが出ちゃいました。これ絶対覇気出せんだろ(笑)。


で、弓を構える孝太郎さんは次回こそ拝めるんですよねっ!??。