『仮面ライダーウィザード』第15話「ラストシーンの後は」

いやぁ・・・・・・・・・ウォーターの上位フォームの必殺技、太極拳っぽいポーズ取るからなにすんのかと思ったら水をモーゼ割りして剥きだしにしたファントムごと凍らせるところまではまぁいいんだけどさぁ、その先がしっぽで破砕ってどういうこと(笑)。あのルックスのウィザードにあんなぶっといしっぽが生えるとか超ファンタジー(笑)だとは思うし、せっかくしっぽ生やしたんだから使いたい気持ちも分かるんだけどさ(笑)、通常フォームでの肉体(技術)を存分に使うアクションはこれほどまでにカッコいいのにパワーアップして魔法を前面に出すと途端に残念な感じになってしまうのはなんとかならないものだろうか^^。
そして何らかの思惑があるのかと思いきや「やるじゃないか(不敵な笑い)(←多分)」て、え?ワイズマンさん青い魔宝石ふっつーにベッドに置いて出かけちゃったところをコヨミに持ってかれたと、そういうことなんですか??(笑)。
いや、恐らくここは何が目的なのかわかんないけど指輪の魔法使いの元へ青い魔宝石が届くようにワイズマンさんが仕向けて、それを上手いこと使いこなせたことを「やるじゃないか」と言った、と見るのが正しいのでしょうが、見た瞬間は「私の留守中にこの私の寝室から私の魔宝石を持っていくとはやるじゃないか・・・っ」と内心プルプルしながら強がったんだとばかり思いましたからね(笑)。だって空っぽのベッド上を見て「やるじゃないか」って言ってたじゃん!この演出だったらそう思われても仕方ないって(笑)。
てかやっぱワイズマンと白い魔法使いは別人(別の存在)ってことなのか?。だとしたら双方が同じ「白」を纏っていることに理由があるのだろうか。ありえそうなこととしては元の身体は同一人物で、かたや『希望』が生み出した存在かたや『絶望』が生み出した存在、とか?。ファントムを生むとその生みの親たるゲートは死亡すると作中で定義されてるからそんなことが可能なのかは解らないけど。
あー!そんな無理やり設定にせずとも人間時は双子で片方が魔法使いに片方がファントムの親玉になったってんでいいのか!。憎みあい傷つけ合いながらも実は求め合う双子の争いとか!。その場合もちろん人間態はちんまんぺですよね!!。


で、ゲートの方は結局さとっちが「最高の女優だ」と褒めてくれたことが、さとっちの存在そのものが支えでしたってな話だったわけだけど、千鶴にとってさとっちは「女」としての支えなのかそれとも「女優」としての支えなのかがハッキリしなかったせいで晴人がついた『嘘』が一時凌ぎの“逃げ”のように見えちゃったんじゃないかなぁ。
千鶴はさとっちとともに映画を撮った時の楽しくて充実してた時間が忘れられないから女優になったわけだよね?。言い方悪いけどさとっちに最高の女優だと褒められて「その気になった」と。で、勉強しつつオーディション受けたりしてるんだけど全然ダメで、もう諦めようかなーと思ってたところでさとっちに再会したと、そういう話だったよね?。
前半の感じだとさとっちの言葉は女優という夢を抱くキッカケでありさとっちが監督した映画は自分の原点みたいなもんで、だから千鶴にとっては さとっち<女優になる夢 ってなふうに見えたんだよね。でも女優への道は険しく現状全然うまくいかなくて心折れそうになってて、だから原点である映画の完成品を見て、そんでまたさとっちに「最高の女優だ」って励ましてもらいたいと、言ってしまえばさとっちの身を案じてたのは慰め励ましてもらいたいという自分の都合でのことってな感じにわたしには見えた。もし千鶴が女優としての手応えを感じていたならば、さとっちの行方が分からないことは気がかりだろうけどでもそれはそれと割り切り自分のことだけ考えてたと思うんだよね。それなのに後半はさとっちそのものが支えだったってな話になってて、完全に恋愛感情だよねそれ?ってな話になってて、その齟齬が感覚的に理解できなかったなーと。
これがさ、千鶴がスカウトされる前からさとっちは学生映画界で監督として名の知れた存在で、そんなさとっちにもう一度認められたい褒められたいと、そんなさとっちの隣にいたいからと女優を目指したとかさ、もしくはいつか二人でハリウッドに負けない日本映画を作ろうぜって約束してたとかさ、そういう“何か”があったってんならまだ解るんだけど、そういうんじゃないわけじゃん?。わたしには千鶴はただ現状が上手くいってないから(再会をキッカケに)さとっちとの楽しかった過去に縋ろうとしてるだけのようにしか見えなかったから、そこで晴人がもうさとっちはいないんだという事実を「今はまだ伝えない」ことを選んだ心情がぼやけてしまったように思えた。
だって千鶴って結構強い女だと思うぜ?。さとっちはあのバケモノを生み出して死んだという事実はそりゃショックだろうけど、正直言ってそこで死ぬほどの絶望を抱くとは思えないんだよねぇ(笑)。前述の通り千鶴の言動は基本自分本位だと思うわけで、『もうさとっちはいない』という現実を受けて「さとっちは天国からいつも私を見ていてくれる」と悲劇のヒロインと化しそれを新たな原動力に出来そうなもんだし、逆にもうさとっちがいないならと女優ではない別の道を探すかもしれないなーとすら思うもんw。だから輪島のおっちゃんに「迷えば迷うほど彼女を苦しめる」と言われた晴人がなぜ「いつかは、ちゃんと伝えなきゃいけないと思う。でも今は・・・」という選択をしたのか、そこがイマイチ理解できなかったんだよ。
・・・でも今こうやって感想ポチりながらちょっと思ったんだけど、晴人は千鶴の強さを感じ取っていて、そのうちさとっちではない新しい支え(自分を褒め称えてくれる新しい男w)を見つけるだろうと考え、だからこそ「今」じゃなく「いつか」真実を伝えることを選んだのかなーなんてw。
多分千鶴はもうさとっちには会えないんだなってことは薄々分かってんじゃないかなーと思うんだよねぇ。さとっちがゲートではなくファントムだったとまでは思わないとしても、あの状況でさっきまでさとっちがいたところにファントムがいてさとっちの姿が見えないってなったら晴人が言うように「一人で逃げた」よりも「ファントムに襲われた」って考える方が自然だもん。だからアメリカに行ったという晴人の話は“自分のためについてくれた嘘”ってことぐらい判ると思うの。・・・・・・そういう意味では千鶴の新しい男(笑)最有力候補は晴人なのではないかと!?。さとっちの変身を見せまいとして強引に抱きしめちゃったのもアレだったし!!!てか頭打って気絶した千鶴を寝かせてたあのベッドって客用よね!?まままままさか晴人のベッドじゃないわよねっ!???キイイイイイイイイイイイイッ!w。


苦渋の末に千鶴の『希望』を守るため嘘をつくと決め、いつか真実を告げるその時までその苦しみを一人で背負い続けることを選んだ晴人は今回も素敵でした。晴人がカッコよければそれでいいのだ!(←結局コレw)。