有栖川 有栖『江神二郎の洞察』

江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ)

江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ)

書店で震えながら手にとった1冊でございます。
だって、だってだってタイトルに“私の愛する先輩”界の西の横綱「江神二郎」の文字があるんですもの!!!(ちなみに東の横綱はボアン先輩です)。
しかもしかも帯に

『「うちにくるか?」
そう誘ってくれた
     江神さんとの出会い。』

とありまして、明日から読みはじめるんだ!江神さんに会えるんだ!と思いながら布団に入ったあと思わず涙ぐんでしまったぐらい(笑)楽しみな気持ちを抱えて読み始めました。
でね、私ね、この「うち」ってのは江神さんの御宅のことだと思い込んでいたので「うち」=英都大学推理小説研究会のことであった瞬間マジ崩れ落ちるかと思いました。普通どう考えてもそうですよねー!(←泣きながら)。
でも江神さんが『初めて』『アリスと呼んだ』瞬間は高まりまくりましたっ!!!あのタイミングで初めてのアリス呼びとか江神部長が素敵すぎる!!!!!(←泣きながら)。
ってところから始まって、学生生活を送る中で出会った日常の謎(ってレベルじゃない話もあるけど)や宴会の余興がてらの知的ゲームに挑む長編の合間のEMCを読むことができます。
ええ。ラウンジのベンチで寝そべり天井を見てる江神さんとか、枝豆食べる江神さんとか、窓枠に腰掛け片膝立ててタバコをふかす“なかなか絵になる”江神さんとか、お化け屋敷で舌舐めずりする江神さんとか、アリスと一緒に大晦日の京都の町をそぞろ歩く江神さんを堪能することができるんですよおおおおおおおお!(←泣きながら)。
ていうか、ていうか!ココよココ!!

「江神さんがどんな人を彼女にするのか、興味がありますね」
「荷物は抱えん主義や」

ギャボーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
女を荷物扱いする江神さんに興奮しすぎて電車の窓に頭ゴンッ!!と盛大にぶつけた女はここですよー。
一応アリスが「この人らしくない表現だ」と心の中で突っ込むしその後フォローのようなフォローになってないような会話が続きはするんだけど、いやぁ・・・・・・・・・・ときめいたぜ。