『赤い糸の女』

怒涛の2か月間が終わってしまったー。かなりさみしい(笑)。
芹亜が用意してくれた最上の音に包まれ絶頂ヘブンな栃彦→芹亜の腰とおっぱいを撫でながら「あんたの顔も身体もどこもかしこも造りモノだと聞いたら却ってムラムラしてきた」by栃彦→栃彦のナチュラルなものを取り込む造りモノの芹亜→それを盗み聞きしてるテイくん→栃彦さんに自分が整形美人であることをあらかじめバラしてしたセックスはなんか「ほんわか」としてとてもよかった。初めて男を好きになった。だから栃彦さんをあたしにちょうだい。お願いだから頂戴!!と唯美に迫る芹亜→栃彦「ベートーベンは偉大じゃないか!」テイくん「偉大ですけど・・・」栃彦「圧倒的なこの音響に跪け!!」→素直に跪くテイくん(笑)→自宅に戻ったかと思ったら有り金持って逃げ出す栃彦→唯美を心配して冷凍餃子とか食料いっぱい持ってきてくれる優しい徳さん→やっぱり唯美に襲いかかる→穴に嵌ってコケる徳さん→親族総出で遥香さんとの結婚を強要され詰め腹を切らされてるようだーと言いながらも婚姻届にサインしてトホホな徳さん→それを知った豊子は丑の時参り→遥香さんと徳さんの結婚式に般若面をつけた豊子が乱入しケーキカット用のナイフで遥香の身体を貫通刺殺→血しぶきで染まるウェディングケーキ→般若面が突き刺さったウェディングケーキ→遥香さんの四十九日もまだなのに親戚一同にセックスの相性ぴったりの唯美と結婚したい反対するなら貴道家から出て行くと宣言&脅迫する徳さん→お腹すいたーと訴えるニナコに自分のクッキーをあげるジュリちゃんいい子!!→唯美のスマホに死んだ麻衣子から電話がかかってくる→と思ったらなぜかずんいちからの電話に変わってた→でも同じ時間徳さんのところにもかかってきたらしい→なんとか親戚から許しを得たからと「俺たち結婚できるぞ!」と唯美の肩つかんでぶんぶんする徳さん&「麻衣子が徳さんと結婚して頂戴って電話で言ったんならそれは御の字じゃない」と芹亜→唯美「芹亜と結婚すればいいじゃない」→徳さん「芹亜との不毛なセックスなんてまっぴらだ」「いいセックスしてたくさん子供を作ろう!」→その隙にニナコを拉致る芹亜→ニナコを返せとシルバーセンターに怒鳴りこむ唯美→つい先日殺人があった場所なのに結構な盛況っぷりのシルバーセンター→シルバーセンターに開かずの間があることが発覚→テイくんの導きでニナコ監禁場所を突き止める唯美→逃げられないようロープで足を縛られているニナコ→「出て行け!出て行かなきゃ(ニナコは)こうだよ!」と叫び唯美人形を窓から投げ落とす芹亜→「副所長は正気ではありません。ここは一旦出ましょう」・・・と見せかけて、テイくんが「ティアアアアアア!」と叫びながら芹亜の顔面に全力グーパンチ!!!!!→芹亜の顔面が血まみれに!!→ニナコと共に実家へ戻る唯美→「お前も大変だったろう。豊子の殺人という お ま け までついて」byずんいち→「親戚に人殺しがいるなんてドラマチックじゃ〜ん」「青春とか夢とかかけらも感じない、将来は灰色一色で面白くもなんともない人生だよ。お姉さんが羨ましいよ、波瀾万丈でさ」by純くん→・・・・・・って、あの可愛かった純くんが坊主頭のゴツイ男子になってしまっておった・・・・・・・・・→って、ボウズ純くん明日夢なのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?????????→何がどうなってこうなった・・・・・・(ぼうぜん)→栃彦はアジアの国をうろつきまわって今は実家に戻っているそうです→テイくんが唯美に「ボクトカンコクイキマセンカ?」とプロポーズ→その頃芹亜はテイくんに殴られたせいで顔面陥没崩壊→ずんいち「顔は女の命じゃないか!!」→ずんいち「もともとの顔に戻すしかないな」唯美「あ の 豚 み た い な 顔 に ! ?」→貴道家に東京土産(実体化してる)持った麻衣子の幽霊が現れ多嶺さん大喜び→(幽霊でもなんでもいい。麻衣子さえ現れてくれたらお母さんは安らかでいられるのです。徳須さんはお母さんが生きている限り、その妄想に付き合うしかないのです)とモノローグで語る唯美→面会に来た娘に「人を殺したんだから後悔しなきゃいけないんだけど、妙な達成感がいまだにあって頭の中が熱くなる」と言い切る母親(豊子)→その帰り道に♪おっかしのすき〜な パリ〜むすめ〜 と手をつなぎ結構な大声で歌う殺人犯の娘と孫→自宅に近づくとその曲を弾くチェロの音色が→栃彦リターンズ→元の顔になって戻ってきた芹亜に「ブスー!お母さんブスになったー!。でも今の顔の方がすきー。私のお母さんみたいー」と嬉しそうなジュリ
・・・とまぁ凄まじい展開を経てのー


唯美「ねぇ芹亜、私達って結局なんだったのかしら?」
芹亜「私達?」
唯美「あなたは自分の思うがままに私を操ろうとして、私の人生全てを征服しなきゃ気が済まなくて・・・」
芹亜「今は全然ないのよ、それが」
唯美「どうしちゃったのかしら?私達」
芹亜「私も不思議な気がする。どうしてあれほどあんたに執着したのか。・・・きっと私って、自分自身がバーチャルだったからそれに代わる生身の自分が欲しかったんだと思う」
唯美「それが私?つまり私はあなただったってわけ?」
芹亜「そうよ。あんたは私だったのよ」
唯美「私は あなた」
芹亜「あなたは 私」


(私達の赤い糸は、こうして結ばれ直され、またつながったのです)


唯美「ねぇ芹亜、呼んでいいかしら?」
芹亜「なに?」
唯美「豚志村!」
芹亜「姫志村!」
唯美・芹亜「アハハハハ!」


(欲望から解放されて、ありのままに生きること。愛さえあれば、それは可能なのです。愛とは一本の赤い糸。私は今日も、その赤い糸を織り込んで、反物に仕上げていくのです)


・・・・・・・・・・・・・・・え?(笑)。
最終週だけでもこれだけいろいろあったのに、最終的には「豚志村!」「姫志村!」と言い合い笑いあう二人の姿で終わるだなんて、いやぁ・・・・・・見事すぎて言葉でないわ。
「豚みたいな顔!?」とか唯美さんが最後までさすがの発言してくれたぐらいだから“本来の芹亜の顔”をどう見せるのかと思いきや、眉毛だけハの字にした奥村さんのすっぴんだったのかなぁ?全然豚みたいな顔なんかじゃないし、なんなら姫志村こと唯美の素顔のがアレなんじゃね??(笑)と思えてしまったぐらいだもんで、そもそもの発端は姫志村と呼ばれる唯美への嫉妬であり歪んだ執着愛だったはずなのに、そこからして思い込みだったというか・・・「私はあなたであなたは私」とか言われても正直理解できません(笑)。
でも、なんかいろいろと放置というか、最終週だけ見ても麻衣子の電話とか麻衣子の幽霊とか開かずの間とか「あれはいったいなんだったんだ?」と思うことはあるけれど、その最たるものは名のある作家さんによって作られたという「唯美人形」の存在価値(扱われ方)だったりするんだけど^^、まさに“憑き物が落ちた”と表現する以外にはないこのラストを見せられてしまったらなにも言うことはないです。これだけ周囲の人を巻き込み傷つけ死人まで出したってのに、それでも二人がこれだけ笑いあえるならばもういいよねと。
まぁ貴道家にしてみりゃバーチャルだかなんだかしらんけどこいつらのせいで娘二人を失ったわけでもういいよねじゃ済まないんだけどさ、「血」の繋がりにさえ拘らなければ麟平さんという男性的魅力にあふれる立派な息子が出来たことだし、痴呆老人と幽霊とともに暮らしていかなきゃならない徳さんは貧乏くじひかされちゃった気がしなくもないけれど、でも徳さんのことだからそれもまたポジティブにとらえ明るく笑い飛ばしてくれるに違いない。みんな大なり小なり問題がある登場人物ばかりで、その中でも徳さんは問題ありまくりだったけど、でも徳さんには幸せになってもらいたいって思うわー。別に結婚とかそういう制度は関係なくってさ、毎日明るく気持ちいいセックスライフを送ってほしいなーってw。まぁできればその相手は徳さんが満足できる(唯美以外の)決まった相手であるほうが好ましいけど、なんでもいいから徳さんいは毎日笑って過ごしてほしいと心から思う。毎日毎日濡れ場でしかも相手は3人それもルームメイトとか初週はしろめったもんですが、最終的に瀬川亮の徳須麟平がここまで“いいキャラ”になってくれて超嬉しい(笑)。
栃彦はまじどうでもいい。何かあったらすぐ逃げる(証券会社もこんな感じで辞めたんだろう)豆腐メンタルな栃彦は唯美みたいな自分のしたことをすぐ忘れるどころか美化する女がお似合いです。どうせこの先何か問題が発生するたびに唯美にどぶろくぶっかけながら「この売春婦が!」ってあたるだろうけど、それについて謝罪は絶対にしない唯美さんなので、ええ、いいんじゃないでしょうか(和樹的には「(この音響に)跪け!!」が聞けたのでだいまんぞくです(笑))。
こんな人間たちに電気もガスもない不便な環境で育てられるニナコの将来が心配になりますが、でもニナコには顔が全然変わってしまった母親に「お母さんブスになったけど今の顔の方がすき。私のお母さんみたいだから」と言えるジュリという友達が側にいるからきっと大丈夫だろう。
・・・とまぁなんだかんだでめでたしめでたしという着地を決めてみせた御大はやはりすごいなと。主要人物がこぞって頭おかしい筋なんてあってないがごとしエログロホラーなんでもありのハチャメチャドラマなのに、その中に文学とか音楽とか織物とか芸術エッセンスがさらっと織り込まれていて、ぶっ飛びセンスな言葉(セリフ)のチョイスも笑えるのにどこか美しくて、やっぱ御大の昼ドラは違うわ!。
あー2か月間超たのしかった!!。
願わくばまた御大ドラマを見たいです!できるならばこんどは3ヶ月で!!。