『大奥〜誕生[有功・家光篇]』第4話

まぁ・・・なぁ・・・・・・上様の方に生殖能力があることは出産経験があることで明らかだけど、有功の方は童貞ではないってだけで生殖能力のほうは確かめたわけじゃないし、1年経っても懐妊しないのならばお役御免になるのは仕方がないことだよなぁ。上様可哀想とは思うけど。
その上なぜこんな残酷な仕打ちをするのかと聞かれた春日局に「再び戦国の世に戻さないため」「この平和を守るため」と言われちゃさすがの有功だって言い返すことなんてできないよね。
でもそれを自分の口から上様に告げたのはいいけどそこで「殺してください」はないわー。
いや、有功が上様のように本気で「好きだ」と思ってるなら他の男に貴方を抱かせる苦しみを思えばいっそ殺してもらいたいと言ってもいいとは思うの。でも有功の「好き」って上様の「好き」とは違うと思うんだよね。上様のは完全に男女の愛だけど有功のほうは人間愛のほうに重心が傾いてるように見えるもん。恋愛感情ももちろんあるだろうけどそれでもやっぱり信愛というか情愛というか、根底にあるのはそういうもののような気がする。だから「殺してください」が上様を宥める言葉のように聞こえてしまった。私がこれだけ言ってるんだから分かって(堪えて)くださいと言ってるように聞こえてしまった。そしてそんなこと言われたら上様は堪えるしかないじゃん。だって有功が好きなんだもん。これはひどいよ。春日局よりもひどいと思う。
上様にしてみりゃこんな想いをするならば人を愛する気持ちなんて知りたくなかったってな話だよね・・・。今も昔も自分が跡継ぎを生むためだけに存在している仮腹であるという立場は変わりないものの、愛する人がいるのといないのじゃその役目を務める辛さの意味が全然違ってきちゃうもの。
てか上様がほんと可愛くなっててさ、有功と愛情を与え与えられする1年間が上様をこんなにも可愛い女に変えた、いや、育てたんだろうなーと思うと上様が可哀想すぎる。で、上様のこの変化は有功によって齎されたことだってことを他の誰でもない春日局がいっちばん分かってるはずなのに、そんな気持ちはいらないとばかりに新たな男をあてがうんだよね。戦のない平和な世を守るために。
上様(と大奥で飼い殺しにされてる男達)(あと正勝とその家族)の犠牲の上に成り立つ平和かぁ・・・・・・。
というわけで春日局のムクムク御眼鏡に適ったNEW種馬・窪田くんの捨蔵ですが、これ見よがしに赤い裾をチラ見せしながら街を歩き、一口食べた柿を女にも食べさせ、人目憚らず往来のど真ん中で女とブチュブチュとかイイわー!。そういう“色気”はないから天性のジゴロってんじゃなく「やべっ!おとっつあんだ!」のほうが生来の捨蔵で、頑張って色男を気取ってる感じなのが可愛い(笑)。
つーか春日局に面通しされ、その後大奥に連れてこられた捨蔵のキョドりっぷりがさすが窪田くんすぎる(笑)。これで次回上様にキックぶち込まれるんでしょう?w。やべえ超楽しみw。