冲方 丁『光圀伝』

光圀伝

光圀伝

天地明察の派生作品・・・というと語弊があるかもですが、天地明察に出てくる水戸光圀があまりにも魅力的なので光圀一本で描いてみないか?という編集者からの薦めで描きはじめたといった内容のインタビュー記事を読んだ記憶があったので、まぁそういうつもりで読み始めたのですが、いやぁ・・・・・・・・・辛かった。なんか読んでも読んでも進まなくって、結構読書スピードには自信がある私ですが3日間かかったわ・・・。
天地明察が某週刊少年誌じゃないけど「友情」「勝利」「努力」で出来てたのに対し、こちらはあくまでも『偉人伝』で、のちの水戸光圀水戸徳川家の世子として定められたことに苦悩し葛藤し、その中で夢を抱き、その夢を共に見ることができる生涯の朋や愛する人との出会いと別れを繰り返す。それを描いた作品なので、そもそも物語として目指すものってか描くものが全然違うんですよね。そこ勘違いしてた私のミスでした。
水戸光圀と言えば「黄門様」ですから、あの好々爺が実は美形+立派な体格の誰もが認める『益荒男』だったってことは「へぇー」と思ったけど、よくよく考えてみたら私別に水戸光圀に興味ないんですよね^^。だからまぁ・・・なかなか読み進められなかったのだと思う。つまり私の完全なる選択ミスということです。


これも映像化するんだろうなぁ。最初はタマキングで読んでたんだけど、途中から成田屋さんの御曹司でしか読めなくなって、それもまた辛かった理由の一つ(笑)。
ていうか映像化の際は私的見どころは間違いなく光圀の兄・頼重のキャスティング!。兄上素敵!!。