楡 周平『修羅の宴』

修羅の宴

修羅の宴

株とか不動産とか絵画とか、いわゆるバブル時代に行われていたそれらを使っての“錬金術”に取りつかれた男達の物語なのですが、なんだろう・・・なんの気持ちも湧かないや。なんらその時代の恩恵を受けずひたすら負債だけを押し付けられてる今の惨状に生きる世代でありながらもなんの気持ちも湧かないし、かと言って何十億何百億を使っての勝負(博打)をする男達の“物語”としても興奮するとか・・・そういうのもないなぁ。これは小説(作り話)ではあるけれど、これがもし当時のことを詳細に記したノンフィクションであったとしても、そこに怒りや憎しみや憤りや、なにくそという反発や、そういう感情もおそらく抱かないだろうなーとも思うわけで、きっと私のような人間もまた日本を終わりにしようとしてるという意味では同罪なのかなーなんてね。