『サマーレスキュー 〜天空の診療所〜』第1話

なにが起きるか分からず、なにか起きてもヘリを呼べないかもしれないからこそそれなりに設備を整えておくべきだと思うのに、せめて輸血用血液ぐらいはあってしかるべきだろうに(今回のように骨折して輸血が必要なケースなんて真っ先に想定すべきケースじゃないの?)、家庭の常備薬程度しか用意されてないんじゃそれなりの医者でも“無理なもんは無理”だと思うし(朝田先生や進藤先生レベルなら別だけど)(今でもボールペンの芯を鎖骨付近にブッ刺す朝田先生のカッコよさを鮮明に覚えてるわw)、ていうか1人しかヘリで運べないのはいいとして、その時点で女性の方を搬送すると決めていたってことは男性の方は診療所に“残す”ことになるわけで、それはヘリを飛ばす時点で判ってることなわけでしょう?。だったら輸血用のあれこれぐらい載せて飛んでくりゃいいじゃん。それを検討したけど無理だってんならそれを見せるべきじゃない?。それこそ“それなり”の医者であると自負してる主人公が辺鄙な山の診療所で患者の手を握り励ます子としかできなかった・・・ってのが初回の肝なわけだから輸血セット運ばせるわけにはいかなかったのでしょうが、なんでそれをやらないの?と思わせた時点で医療モノとしては見られないよね。ていうか描く方向性は時任が言った“患者は医療機器ではなく医者を求めてここにやってくるんだ”ってことなのは明らかなので、まぁそういうドラマなんだろう。わたしは患者は医者に会いに行くのではなく治療してもらいに行くわけで、それに必要な設備は整ってるに越した事はない、せめて最低限は整えていて欲しいと思いますけどね。
つーかこの診療所って一応主人公が所属してる大学病院の出張所的扱いなわけですよね?。主人公は出張扱い、つまり給料もらって派遣されてるわけですよね?。それなのに『患者』からは基本治療費を取らずに寄付という形で運営してるってちょっと意味が分からないんだけど?。しかも3人の医大生も学校の制度的なものってか“研修枠”に応募する形で来てるわけだよね?。あくまでも研修なわけだからこの3人に給料(バイト代)は支払われてないとしても食費や光熱費まで自腹切ってるはずがないと思うわけで、じゃあこの人らの生活費はどっから捻出されてんの?って話になるよねぇ?。
・・・・・・まさか寄付金???。
だとしたらただでさえ少ない予算(寄付金)なのに尚更必要なものを揃えられるはずがないし、大学側から生活費(必要経費)の名目でいくばくかの資金提供があるのならばせめて研修生を1人減らして浮いた分をもうちょいマシな医薬品を用意するために使えよと思うわけでさ、もう設定からして突っ込みどころ満載ってか破綻してねーか?と。痛み止めがロキソニンとかねーだろ。俺だってロキソニンぐらい常備(持ち歩いてる)してるっての。このレベルで診療所の看板掲げるのは詐欺に等しいという主人公の言葉はあながち間違いじゃないと思うわ。
つーかこれはもうむかいり仕様として突っ込むだけ無駄だとは思うけど、29歳で大学病院で心臓血管外科の執刀医ってありえないだろ。しかも1人も患者死なせてないとかどんだけだよと。
なのに山の上ではヘタレ。何もできず女に「邪魔!」と怒鳴られるヘタレ。
というわけで、小池姐さんとオノマチという男前対決の間で翻弄されるヒロインむかいり、という図式なわけですね。了解です。