伊坂 幸太郎『PK』

PK

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このところ続いて発表されている「超人」というSF要素を媒介にして、「権力」とは、「正義」とはなんぞやという問いかけ、「現在」(と書いて今と読む)を「分岐点」と捉え世界のあり方を選択する時期なのではないか・・・といったことを描いている一連の作品の一つ、だと私は受け止めたわけですが、こう書くことが今の私のは精一杯です。なんとなく、なんとなーーーーくは私なりに感じ入るところがあるんだけど、だけどそれを感想という形で明確に自分の言葉で表現することができない。それはやっぱり理解できてないから咀嚼できないってことなんだと思う。
最近の伊坂幸太郎は難しい。
目の前に分岐点が現われた時に考えることを放棄するような人間でありたくないし、でも決して強くはないから結局大衆の“総意”という便利なものに埋もれてしまうにしても、それでもちょっとは抗う勇気を持てる自分でありたいな・・・なんて思ったような思わなかったような(笑)。
3作間の繋がり、結び方は結構好みでした。