- 作者: 永瀬隼介
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2012/03/07
- メディア: 単行本
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で、そういう作品はそのノンフィクション部分の濃度と比べフィクション部分の濃度が明らかに薄いのでいつもそこが勿体無いなぁと感じていたのですが、今作はむしろフィクション部分の方が面白く、特に“倉田部隊”の関係者がどいつも(よくも悪くも)狂ってて、それがこの時代の空気とマッチしていて全編通して非常に濃かったです。まぁ結末が駆け足というか、やや投げた感じはありますが、それも含めて「時代」を感じさせる、久々に読み応えのある永瀬作品でした。