D×TOWN第一弾『スバイダーズなう』

この企画って、監督とキャスティング(主演)の関係ってどうなってるんだろうか。
6人の監督はナベ側からオファーってか企画書を持っていって話を受けてくれたということなのだろうし、主演のDボ&D2メンバー6人もナベってかミキ社長が選んだメンツってことなんだと思うのだけれど、肝心の『誰』が『誰』を撮るか?ってとこ、ここはどういう関係なのかなーと。
と思った理由は、青山監督の映像にすんじがあんまり合ってないように思ったからです。というよりも、すんじよりも足立の方がハマってて画面の中で“生きてる”感じがしたんだよね。まぁ役柄の違いはあるかもだけど。
話としては北九州を舞台に、4人組バンドの女性ボーカルだけがスカウトされて東京に行き残された男たちはバンドを解散し三者三様の生き方を選ぶが、レコーディング直前ボーカルは交通事故で足を怪我しそのショックで声が出せなくなり故郷へ戻ってくる。音楽をやめた主人公(すんじ)は献身的に看病するが一向に快方へは向わず、医者は彼女の心に原因があると言う。そんな中、残り二人のメンバーが1年前に出会った“洞窟のビート”を聞かせるとそれにあわせて彼女が口ずさむ。やがて彼女はメンバー一人ひとりの名を呼び「ごめんね」と小さく謝った。そして4人は再びバンドとしてステージに立ったのでした。・・・ってだけの話なんだけど、ほんと足立はこのちょっとレトロで閉塞感であり寂寥感でありが漂う世界観に溶け込んでて、特に光石さんと絡んだシーンが良くって、もし監督達がDボ&D2メンバーから好きな役者を選んで撮るスタイルだったら足立は結構取り合いになるんじゃないかなーとすら思った。華があるってのとはちょっと違うんだけど、『画になる』存在なのかなーと。テレビじゃなくて映画の。


最終回(4話)は3分の2ぐらいがほぼライブシーンだったんだけど、スパイダーズの演奏が・・・・・・・・・・・・まぁ・・・アレで(笑)、そこに奇妙なリアリティが発生しててちょっと笑っちゃったw。


しっかしこの企画心底羨ましい。役者としてもオタとしてもこれはとても嬉しい&ありがたい企画だと思う。テレビに強いナベプロだからこそできる企画なのでしょうが(6人×4話ってことはこの枠2クール買ったってことだよね。やっぱすげーな)、アミューズとかホリプロあたりは若くて撮りがいがありそうなのいっぱい抱えてんだから頑張ってこういうの作って欲しいわー。