この企画が発表になった時アホかと鼻で笑ったし、ていうかスタッフあんまり得意じゃないし、公式のキャスト画像はまーまーだけど実際は微妙だったりするんだろうなー・・・ってなわけで正直ほっとんど期待してなかったんですが、かなり『見られる』舞台でした。ていうかおもしろかった(笑)。ゲームはノータッチですがアニメは見てるわたし的には原作にしっかり沿った作りに見えたし、なによりもわたしがこれまでに見たゲーム原作・アニメ原作舞台の中で最高レベルのキャラ再現度で変な笑いが零れました。だって番長馬場さんの「イザナギ!」とかとんでもねーんだもん(笑)。声もみんなそう違わなくて、再現の質的にはこの種の舞台ではかなり上と言っていいと思う。
ていうかこの手の舞台で髪の毛の色ってやっぱ重要だよ。完二こそド金髪だけど(でも近江くん似合ってた)他はみんな常識の範囲内の髪色だからそういう意味では違和感なく見られたってのは結構大きかったと思う。でもだからと言って原作が赤毛とか青毛とか緑毛のキャラの髪色を変えるってのは論外なわけで、2.5次元舞台を企画する人たちはそこいらへんもちゃんと吟味した上で作品選択をしていただきたい。
あ、ちなみにルックスレベル的にもっともハードルが高いであろうりせちーと、ナオトとクマの少年態は出ず。それはまぁ妥当な判断だなと思う反面それなのに小西先輩やモロキンはしっかり出てるのでやや複雑な気持ちに(笑)。
着ぐるみクマは山口勝平さんのボイス付きで、りせちーは具合が悪いとか今クマと一緒にテレビの中で調べものしてるとか会話の中には登場するんだけど、実際には釘宮理恵さんの声のみ。1幕前のアナウンスがクマで2幕前がりせちーだったんだけど、どっちも可愛かったー!。つーかクマのクオリティ超高いの!!。わたしあのクマとツーショ取れるなら1,500円払ってもいい!w。
流れ的にはりせちーの仲間入りまで→久保美津雄とのバトル→久保を警察に引き渡しこれで一件落着か→番長が「何かが気になる・・・」→スクリーンに『To be next case』の文字ってな感じ。仲間入りのくだりは戦いながら自分がペルソナを得るまでをざっくりと語るまさにダイジェストで、その合間に長瀬と一条の話が挟まれるんだけど、わたしこの二人に関してはぼんやりとした記憶しかなかったんで予想外の扱いに驚いた。メインキャストがバトルを担ってるとするならば、ドラマパートを担っているのはこの二人と言っても過言ではないぐらいなんだもん。バトルパートを非日常、二人のパートを日常=番長たちも普通の高校生であるってことを描く目的だったのかなーと解釈しましたが、太田もっくん演じる一条は恋心を抱く千枝との絡みがあるものの早乙女じょうじくんの長瀬に至っては番長以外と絡みゼロですからね。あ、長瀬と一条のやりとりを目撃した完二が頬染めてテンション上がりまくりってのはあったけどw。陽介たち全員の背景を全部描いてたら2時間程度じゃ到底おさまらないし、かといってバトルだけじゃヒーローショーになっちゃうってんでこういう形になったのでしょうが、結果的にメインの子らよりも二人を掘り下げる形になっちゃったのはどうなんだろ?と思わなくもなかったかなーと。
でもまぁペルソナ4のスタイリッシュでオサレな感じはそれなりに再現できてたと思うし、2幕OPはゲーム映像の再現だったそうですが、シルエット映像の番長が上段から刀振り下ろしたところで舞台上の扉が開き、そこに映像と同じポーズでリアル番長出現とか超かっこよかった!。階段を動かす程度で大きなセットチェンジは一切なく、基本は映像で場面転換するので暗転による間もほとんどなかったし、ビジュアライブという企画とペルソナ4の世界の融合もなかなか上手く出来てたんじゃないかな。
というわけでお目当てキャストの感想です。
バトルシーンで動きがもっさい男子(特にしゅやくのひとw)を華麗にリードしてた女子二人は楽の挨拶がヤバかった!。まず最初に雪子役の吉木りさちゃんが挨拶したんだけど、いきなり「ペロッ・・・あっ間違えた!ペルソナ4〜」とか言い出してw、ペルソナをペロソナって言いそうになった自分にひとしきり笑い転げた後(リアル雪子w)、挨拶の途中で隣の千枝役の佃井ちゃんに「何笑ってんのー!?」って半ギレ風につっこんだら実は佃井ちゃんは号泣してて(笑)、びっくりした雪子が慌ててフォローするという図があってくそモエたw。するとすかさず千枝のところにテケテケ走ってって千枝を宥めるクマ(着ぐるみ)w。「わーんクマー><」と千枝に抱きつかれ、反対側から雪子にも「クマー><」と抱きつかれる超役得なクマ(着ぐるみ)ってのを含めて大層な眼福でございましたw。
佃井ちゃんはもちろん自分の挨拶時に大号泣だったんだけど、挨拶を終えた佃井ちゃんが仕切りの馬場さんに「(泣きすぎで)すいません」と頭を下げると「いえ、こちらこそ(泣いてるところを)すいません」と丁寧に頭を下げ返す馬場さんクソモエス。
そうそう、楽の挨拶では全員が眼鏡着用して登場したんだけど、完二近江くんが劇中で雪子がつかってた鼻眼鏡で登場してたわw。あと太田もっくんの黒縁眼鏡姿が激好みだったことをご報告しておきますw。
あと谷口賢志さんの堂島さんがかなり完璧な堂島さんだった!。
安立も相当な安立だったんだけど、でも安立の赴任してきた日話という名目でのGSコントはおもしろかったけどなげーよw。この演出家は自分とこの役者にこういうシーンを与えるのがちょっとなぁ・・・。
映像でしか見たことないんだけど顔がかなり好みだわーと思ってた前山くんは思ってたよりも5倍ぐらい可愛かったです。ていうか想像よりもずっと背が小っちゃくて!ちょっと驚きそして馬場さん&近江くんとの身長差にウハウハしたんだけどw、カテコの時とかぴょこんぴょこん飛び跳ねてて超可愛いの。かと思ったら「個人的には今回一番年下、僕が最年少だったんですけど、できないことも多くて迷惑をいっぱいかけてしまったんですが、キャスト・スタッフ、みなさん優しい方ばかりでいろいろと教えていただきました」なんつって一番しっかりした挨拶をするのね、それも関西弁で。もうさー、イケメンの関西弁ってそれだけで武器よね。しかもお見送りがあったんだけど、わたしが言ったことに「ありがとー!」ってバリ笑顔で応えつつ机に上半身乗り出すようにしてグイっと近づいて両手ぶんぶん振ってくれるというサービスの良さ!!。D2こわい!!!。
ちなみに隣の馬場さんは無表情でぬぼーーーーっと立ってらっしゃいました。多分キャラ意識w。たぶんだけどw。
馬場さんはねー、ひっさびさに全力ガッツポーズできる眼鏡馬場でまんぞくだいまんぞく!!でございました。
馬場さん×眼鏡×オサレ学ラン×ラケット改め刀の威力たるやハンパなかった。
例えその学ラン(特に冬服時)の二の腕と太ももがムッチムチで脇とか股とか破れるんじゃないかとドキドキしたとしても(笑)、
例え佃井ちゃんの動きがキレすぎてるので馬場さんの動きが激しくモッサリに見えたとしても(笑)、
それすら含めて学ラン眼鏡馬場さいこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!ってガッツポーズできるぜ!!。「イザナギっ!」を静止画で飽きるまで眺めるためだけにDVD買おうか結構本気で悩むぐらい!!。
ていうかそのどっしりとした貫禄がまさに番長w。重量感が有無を言わさぬ存在感となって現れてて、まさに眼鏡番長ですよこれw。
そんな番長はもう一人の自分と向き合う4人をそれでいいんだとその身で(無言で)ガシっと受け入れてやるんだけど、千枝の頭に手をやさしくポンッと置くのにまずヒイイイッ!ってなり、そして泣いてる陽介の頭を片手でグイっと自分の胸に引き寄せ千枝とは違ってちょっと強めに頭バシバシって叩いたのには奥歯かみ締めました。悲鳴が漏れそうだったんで(笑)。だって繰り返すけどこの二人の身長ってか体格差がやべーんだって!!。
てかカテコん時に番長だけは舞台上の扉から出入りするんだけど(他は両袖から)、普通にしてると頭ギリギリぶつかっちゃうぐらいの高さのようで手を振りながら扉へと下がろうとして頭ぶつけちゃう馬場さんにアヒャった(笑)。天井気にする馬場さんに超アヒャった(笑)。
もちろん番長の天然っぷりも完全再現。ていうか天然パートが結構な勢いで馬場さんw。意見を求められたときとか、そこで番長突っ込んでってときなんかの「・・・・・・・・・・・・」←こういう間の取り方が相当馬場さんはいってるんだけどでも番長っぽいんだよね。結構アドリブ入れてたと思うんだけどちゃんと番長の真顔ボケとして成立してて、だけどやっぱり馬場さんが見えるという不思議な感じ(笑)。
千秋楽、最後の最後にはける瞬間馬場さんが控えめな投げキッス(でも両手!!)したのにはピギャッたよねー!!!ひっさしぶりに馬場さんに対して本気全力ピギャり声を上げたよねー!!。ていうかわたし馬場さんの投げキッスなんて見たことない気がするんだけど!!。