『聖なる怪物たち』最終話

まず子供の往診のために司馬が来たでしょ?そんでお義母と敏雄さんがやってきて、そんで院長が遅れてやってきたと。そこへ2階から子供を抱っこして司馬が降りてきて、真実をぶっちゃけたと。ぶっちゃけた上に子供連れて行こうとしたと。そしたら圭子が半狂乱になって司馬を刺そうとしたらコートも着てない師長がどこからともなく飛び出してきておなか刺されて( ゚д゚)ポカーン
多分“お屋敷っぽいから”だと思うんだけど司馬家のチャイムがわりとこう・・・・・・特徴的な音じゃないですか(笑)。修羅場ってるのにお義母さん→院長と♪リンゴ〜ン って音とともに現れるのがちょっとおもしろかったんだけど、師長はあの音を鳴らさずにどこから屋敷に入ってきたのかと^^。
つーかおなかから血を流す師長にドン引きしてる“怪物たち”を見ながら「みんなただ守りたいものがあっただけなのに、なぜこんなことになってしまったのか」とか言う司馬に「あんたが騒いだからだよ!!」と思わず全力ツッコミしちゃったわよ^^。
確かに人ひとり死んでるわけだから黙ってらんない(黙ってちゃいけない)と思う気持ちはわからんでもない。だけど司馬はただ“偶々”三恵の手術を担当したってだけで本来何ら関係のない部外者なわけでさ、勝手にDNA検査をしその結果をペラペラ喋ったりだとか、なんの権利があってここまでズカズカ踏み込んできてんの?と思っちゃうのよね。その最たるものが三恵さんがあなたの子供を産んだと哲司に教えたこと。司馬は三恵と日向家の間に“代理出産契約”があったことは理解してるんだよね?。それが日本では許されない契約だとしても、三恵と日向家との間に生まれてきた子供に関する何らかの取り決めがあることぐらいは分かるから日向家を“先方の御家族”とぼかして伝えたんだろうけど、でも赤ちゃんの存在を伝えちゃったら意味ないってか、そら哲司は引き取りたいとか会いたいとかって言うに決まってんじゃん。でも三恵と日向家の間で交わされたあれこれを見てる視聴者目線としてはこの契約に関しては日向に分があるってことは分かってるわけでさ、だから子供は渡さないと言い張って当然だと思うわけでさ、てことは司馬のしたことってのは哲司に余計な苦しみを与える結果にしかならないわけよ。三恵が死んだという事実だけを受け入れることと、三恵は死んでしまったけど自分との子を産んでいてその子は誰とも知れない家庭に貰われ育てられているという現実を受け入れるのとじゃ全然違うだろ。それちゃんと考えた上で哲司に子供のことを言ったのか?と。哲司かわいそうだろうがと!!。
てか司馬の頭ん中では三恵さんは「可哀想な被害者」のようだけど、はっきり言って一番性悪なのは三恵だと思うのよ。だっていくら愛する人の子供っつってもそれ不倫だし、その子の出産費用を出させるために敏雄さんと性交の事実を作り、敏雄さんの子と偽ったわけだよね。この時点で詐欺だよね。そんで代理出産の申し出を渡りに船とばかりに了承し、金銭面含め妊娠中の面倒を全て見てもらった上に口止め料という名の“報酬”を貰い、いざ出産近くなったらそれもってトンズラしようとしてたってことでしょ?。挙句師長に殺されたってのはまぁ・・・自業自得というにはさすがに厳しすぎる結果だとは思うけど、でも同情の気持ちは一切湧かない。だからどうしたって三恵サイドの代弁者みたいになってる司馬の言動よりも師長のそれに肩入れしたくなっちゃう。
圭子は性悪どころか理解不能レベル。ていうか今の時代アメリカ(英語)はともかくパリ(フランス語)行ってもあんま意味ねーだろう。中国いけ中国w。


司馬がこの件に過剰に首突っ込む理由は医者として人としての正義漢とか義務感よりも、“母親の命と引き換えに生まれてきた”子供に自分を重ねちゃってるからだよね。そこいらへん師長も触れてたけど。で、司馬は不器用だけど優しい父親から愛情をいっぱい受けて育ってきたと、だから幸せだと、だから慶=愛人も父親である哲司に育てられるのが幸せなんだと考えてるみたいだけど、果たしてそれはどうかなー?と思うんだよねぇ。
哲司と三恵が不倫してることは周知の事実なわけで、哲司と暮らす場合子供は不倫→略奪の末に生まれた子というレッテルを背負って生きてかなきゃいけないわけだよね。しかも哲司は地方公務員であるわけだからこのご時勢風当たりは余計に強いだろう。その上名前は「愛人」。・・・・・・もうこの時点で幸せな少年時代が送れるとはわたしには思えません。中学生ぐらいになった愛人に「お前にはお金持ちの跡取りとして何不自由ない暮らしが与えられ、将来も約束されている人生もあったんだよ」と教えてあげたらそんな未来を勝手に自分と同一視してぶち壊しにした司馬のこと恨むんじゃないかなーと思うんだけど(笑)。恨んでグレても不思議じゃない(笑)。
もし司馬がこんなことしなかった場合、愛人が慶として勝ち組人生を送れただけでなく、日向グループもますます繁栄し、大久保記念病院も発展し、師長は大怪我を負うこともなく師長として病院を切り盛りしていただろう。哲司は気の毒だけどでも不倫したのは事実だし、ていうか哲司ぐらいエロかったら三恵なんかよりももっとイイ女をすぐ捕まえるに違いないしw、三恵は前述の通り同情の余地なしってんで何ら問題なかったんだよなー。そういう意味ではやっぱ司馬こそが「怪物」だったんじゃなかろうか(笑)。
で、これだけめちゃめちゃにしたものをどうするのかと思ったら、なんとなくいい話でめでたしめでたしにしちゃってビックリですよ。
つーか意識が戻らないけど強い人だからきっと回復してくれると信じてるとか言われてた師長が次の瞬間ものっそい仰々しい(男らしいw)詫び状残して病院から姿消したどころかふっつーに歩きまわってるってどういうこと(笑)。
つーか瑤子の金銭問題とその兄貴の存在理由と元嫁のその後はどうなった(笑)。最終回いっけい出番ナシってどういうこと(笑)。
そんでもってこんだけ騒いどいて結局「三恵の死は殺人である」という事実隠蔽って(笑)(笑)(笑)。そんで「早くしないと死んじゃうよ〜」って(笑)(笑)(笑)。
お前がいうなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!。
せめてまなとの漢字が「愛人」じゃないことを祈ります。


あーおもしろかった(笑)。