『海賊戦隊 ゴーカイジャー』第49話「宇宙最大の宝」

もっとこう・・・漠然としたものなんじゃないかと想像していた「宇宙最大のお宝」が、「宇宙を好きなように作り変えられる」とか漠然としてるっちゃしてるんだけどでもルカやアイムやハカセの故郷は元通りになりシド先輩すら生き返る(というか改造されたという事実すらなかったことにできる)という具体的成果を与えてくれるようなものであったことはまぁいいんだけど(願いを「一つ」=誰か一人の願いを叶えてくれるってんでなく何もかも叶えちゃうぜー!ってな太っ腹っぷりはさっすが宇宙最大のお宝!(笑))(ていうかお宝ノリノリで喋りすぎ(笑))、故郷を取り戻したい三人はともかくジョーさんだけは躊躇ってほしかったというか、シド先輩のことは“乗り越えた”はずなのにそれをなかったことに出来るのか?というよりなかったことにしたいと思うのか?と思っちゃった。いや気持ちは理解できるつもりよ?。シド先輩にもう一度会えるなら会いたいと思うことは当然だとは思うし、どんな形であれシド先輩が生きていてくれるならそれだけでいいとジョーさんが考えたというならばそれはもう全力でモエるわけですが、だけどさぁ・・・三人の望みとジョーさんの願いが同等に扱われてることはちょっとモニョる。
てかこれ結構難しいところに手突っ込んだなと思ったんだけど、ハカセはどんだけ故郷に想いを残してんのか正直わかんないんだけどw、ルカとアイムが故郷の星を元通りにするためにザンギャックのいない世界を望むことは誰にも止められないと思うのね。たとえ地球で過ごしレジェンド戦士たちと交流したことでヒーローとしての自覚や責任が芽生え、そして地球という星そのものに愛着を感じているとしても、それでもやっぱり故郷の星とどっちを取るか?っつったら故郷を取る、と思うの。それだけの強い想いが劇中で描かれてきたと思うし。
で、ザンギャックがあれだけの大群となって地球を攻めてきたわけだけど、前回のレジェンド大戦と同等かそれ以上の戦力というのが本当ならばゴーカイ単独で太刀打ちできるはずがないわけで、そこで「宇宙最大のお宝」を使うのか否かという判断になるのでしょうが、前述の通りルカアイムの故郷への想いとザンギャックがいない世界を創ることがこの攻撃から地球を守ることにも繋がるとなればお宝の力を使わない手はないよね。だけどそうするとこれまで地球を守ってきたスーパー戦隊の存在は“なかったこと”になってしまう。だからそこで迷い悩むんだろうけど、結構究極の選択じゃない?。ヒーローたるもの戦ってナンボなわけだから最終的にはバスコが言ってたアカレッドの目的通り大いなる力を各戦隊に返して変身可能になったところで199人の戦士+ゴーカイジャーでレジェンド大戦再びってなことになると予想しますが、ゴウシが代表して「俺達はどうなっても構わない!」とまで言っているのに大いなる力=レジェンド戦隊の力を使ってお宝パワー発動を選ばないというその選択にどれだけの理由付けってか、そこにどれだけの想いを込めてくれるのか、それはすっごく楽しみ。
てかちょっと疑問に思ったんだけど、宇宙最大のお宝の力を使いザンギャックのいない世界を創ることが出来るってとこまでは理解したんだけど、「宇宙全体の存在や出会いは全て君達の思いのまま」ってことは、ザンギャックという存在があったからこそ出会った6人でありながらそのザンギャックの部分だけを消去したとしても、マーベラス様がジョーさんたちと「出会った」という事実はそのまんま持ち越すことも可能ってことなのか?。ついでに言うとジェラシットとの出会いも(笑)。お宝を使ってザンギャックがいない世界を創るにあたり、これまでの記憶はどうなるのか?ってことが気になるんだけど。「出会いは全て思いのまま」とは言うけど、力を合わせてザンギャックと戦った記憶はあるけどザンギャックそのものが存在しない世界、なんてものを創ることが果たして可能なのだろうか。ザンギャックは存在しないけど6人が「出会った」記憶は好きなように創ることができるから問題ないとかそういう話だったらおいおいお宝さんちょっと待てよと、それはちょっと違うんじゃないかい?ってな話になるよねぇ。
でももし本当に“ザンギャック”がいない世界を創ったとしてもきっとまたザンギャックに変わる別の“悪”が生まれると思うわけで、だからスーパー戦隊の存在は絶対に必要なんだよね。戦隊魂は絶対に必要。そう考えるとアカレッドの本当の目的ってのは各戦隊にレンジャーキー=戦うための力を返した後、スーパー戦隊たちはゴウシが言うように「地球(宇宙)の平和を守るためならば自分たちは消滅しても構わない」と言うだろうから、そんな彼らのストッパーというか、消滅以外の道を見つけてくれると信じてマーベラス様にレンジャーキーとナビィを託したのかなぁと。
・・・・・・・・・と思いつつも、でも果たして全戦隊が、全ヒーローが揃って「俺(達)はどうなっても構わない」と思ってるのかなぁと^^。大いなる力を35番目のスーパー戦隊に渡すことが自分たちの消滅の可能性を踏まえた上でのことだったのか、そこまで了承した上での大いなる力の譲渡だったのか、ちょっぴり疑問^^。特にカーレンジャー^^。


それにしてもザンギャック・・・宇宙最強最凶のあんなにすごい勢力あるならもっと早く、殿下の存命時にせめてあの半分でも送ってやれよと。