吉田 恭教『変若水』

変若水

変若水

山奥の閉鎖的な村と現代の技術をもってしても治療することができない病気が交差する雰囲気は悪くないものの、山奥と言いながらも東京からホイホイ日帰り(に近い感じ)で行き来しちゃうし総じてツメが甘いなーという印象。登場人物に魅力がないのも辛い。特に主人公の元恋人であり現在の臨時上司である女性が酷い。キツイ女なのは構わないけど公私の区別がついてなさすぎて、小説内の登場人物に突っ込むのってどうかとは思うけど「社会人としてあなたの態度ってそれどうなの?」と思わずにいられなかった。まぁ国家公務員なんてこんなもんなのかもしれませんが。