- 作者: 三羽省吾
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2011/11/16
- メディア: 単行本
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その理由は一重に三羽さんが登場人物たちに『愛』を注いでいるからだと思う。みんな『愛らしい』んですよ。この本に限らず三羽さんの作品はとにかくみんな愛らしいの。生きることに精一杯で、真剣で、でも不器用だから上手くいかなくて、そんな人間たちが不器用ながらも誰かと関わり、繋がり、必死でもがく姿が愛おしくてたまらない。彼らの姿を見てると(読んでると)、世の中いいことなんて滅多にないけれどそれでもできる限り頑張って生きていけばそのうちちょっとはいいことがあるかもしれないなーと思わせてくれるのです。
三羽さんの作品を読めることは私にとって生きる糧の一つです。