『蜜の味〜A Taste Of Honey〜』第10話

気持ち悪い以外の言葉がないです。これまでの時点であまりにも気持ちが悪いのでもしかして直子両親の上京によって実は血の繋がりはないんです宣言がもたらされるのかと結構本気でそう願いすらしたんだけど(そしたら気持ち悪さがちょっとは軽減されるから)(それでも多分生理的気持ち悪さは残るだろうけど)、この様子じゃガチで血繋がってるってことなんですよね・・・・・・。
自分がもしその立場だったらとかそういうの関係なく、純粋に読むなり見るなりする「物語」としては近親相姦はアリってかむしろ好物ネタですらあるんだけど、それなのになんでコレは嫌悪感しかないのだろうか。
近親相姦といえば昼ドラですが(←どんな認識w)、昼ドラの場合は『そうと知らずに関係を結んでしまった』ってことが多いから(そしてそこでそれを結ばれる運命だったと考えるw)ある意味不可抗力なところがあって、だからその後事実を知ったとしても“もう戻れない”と暴走するのも理解できるんだけど、これはまだ“最後の一線”を越えてないじゃん。お互い想い合ってたとしてもまだセーフじゃん。なのにそれを自ら越えた。家族がどれだけ苦しんでいるか分かってるのに。普通だったら直子と雅人にそこでそれを選ばねばならないと視聴者に思わせる“何か”があると思うのね。でもこれはそこいらへん何もない。何も感じない。直子が十年だっけ?雅兄ちゃんに抱き続けてる感情もなにやら気持ちが悪い欲望にしか見えないし、雅人に至っては直子のどこが好きなのか、いつ世界を敵に回してもこの子を守り共に生きて行くなどというところまで思いつめるほどになったのか、わたしにはとんと思い当たらないんですけど。だからやたら『禁断』のハードルが低いように思えて、そのせいで気持ち悪さしか残らないのかなー。
脚本家は視聴者に何をどう思ってというか、どこに共感・・・・・・共感させるつもりがあるならば、だけど、誰視点で見て欲しいと、誰目線で見ることを想定して描いているのかさっぱりわからん。あー「弟が娘に手を出した俺の気持ちがわかるか」という父親には心底同情できたけど。おまけに自分が弟に怒りぶつけてる時に嫁は娘にかつての不倫経験を話してましたからね(笑)。それどころか当の娘に「なんでその愛を貫かなかったの?」とまでいわれてますからね。不倫と近親相姦を同じ『許されない愛』で括るなよと(笑)。父ちゃんマジ気の毒。
一番あたまおかしいのはこんな気持ち悪いドラマを最後まで見続ける(予定の)わたしですけどね(笑)。