『境界線上のホライゾン』第6話「告白場の代弁手」

三征西班牙の世話子(川上氏命名w)がホラ子に同情ってか肩入れしてる様子とか、全裸ガル茂と裎さんの濡れ場をカーテン越しに見た(聞いた)モブ生徒たちの「宗茂ウケなんて不潔よね・・・」とか、イノケンによる榊原活躍話とか、シロジロの金策メーターとか身代金の話とか、喜美の「金!暇!美貌!愛などいらぬ!」発言とか、あとあとバレンタインでトリケラトプス話とか、相変わらず結構な箇所でバッサリカットが行われてますが、シロ君の「これから私の大好きな金の話をする!」とか御広敷の「ロリコンはタッチすると犯罪ですが生命礼賛のタッチは神に触れる崇高な行為!」とか、ノリキの「うちは弟妹が多い。余所の土地で全員を養っていけるとは思えん」って勤労お兄ちゃんキャーーーーーーーーン><な台詞がカットだったのは超残念ですが(それに続く御広敷の「その場合は妹を何卒!」発言に「人身譲渡で何卒って初めて聞いた」「歪んだ愛の持ち主に触れると腐るわよ」とつっこむ双嬢まで見たかったw)、必要最低限の説明をしつつメインはアサマチのエロ小説(作文)からのベルさん作文!とやりたいこと見せたいものの筋はキッチリ通してくれてるんで、脚本レベルとしては文句ないです!。
が。
が!!。
ベルさんの作文をアサマチが「代理に奏上いたします」ってのは流れでサラ〜っと入るのではなく一旦禊ぐというか、空気をピンと張って欲しかったなー。
それからベルさん涙のお願いからの「俺、葵・トーリはここにいるぜ」もあと2拍ぐらい溜めて欲しかった。
これはもう個人の好みとか理想の話になっちゃうってのは分かってるんだけどさ、やっぱベルさんの作文は思い入れありまくりの場面なわけですよ。だから思いっきり“味わいたい”のね。原作ではアサマチが心の中でオリオトライ先生が自分に対しては問答無用で読めと言ったのに対しベルさんには「みんなの前で読んでも大丈夫か?」と気を使ったことに突っ込み入れつつ「大丈夫」と言い切る鈴さんすごいなーと思うというワンクッションが入るし、アサマチの心の声として“これは神事と同じで、書いたほうと聞くほうを真っ直ぐな線で結ぶのは自分の役目である”という説明が入るんだけど、アニメはそこいらへんカットだったからエロ作文(原作者書き下ろしってアホかwwwwwなにこの走れメロス改め走るエロスw。テンゾーがセリヌンティウスポジってwww。この上2枚目以降から本気出してるってまじどんだけw)のドタバタの流れのまんまベルさんの作文代読に入っちゃった感じで、なんとなーく巫女属性のアサマチらしくないかなーって気がした。途中からベルさんの声が被さるという演出だったんでむしろそのまんまの空気で入った方が鈴さんの「お願い、ホライゾンを助けて!トーリ君!」という叫びがより劇的に聞こえたってのはあったわけだけど。
で、そこでベルさんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんっ!!(ズズズズズーッ)と鼻水すすりあげる間もなくトーリの見せ場が来ちゃうんで、ベルさんの可愛さを堪能する暇もトーリきたーーーーーーーーーーー!と高揚する暇も与えてくれないわけですよ。最初にずらずらっと列記したカットされたあれこれってのは原作の魅力そのものたちであるわけで、そこをこぞって端折らねばならないほど尺的にキッチキチなんだろうなってことはもう嫌って程思い知らされているわけですが、でも主人公の見せ場ぐらいはちょっとぐらい溜めてくれてもいいのよ?。調理部でロリコン御広敷の「ちがーう!小生はロリコンではありません!聖譜記述に基づいて再現された欧州ではメジャーな“生命礼賛”イコール若い生命力を尊ぶ生命信仰の一種です!」はしっかりとやっておきながらトーリの見せ場を盛り上げようとしないスタッフの心意気はそれはそれで賞賛に値するんだけど(笑)、せめてもうちょいタメが欲しかったかなーと^^。「おーう、そうだよ、トーリ君だよん」はとてもトーリらしくて素晴らしかったけど。
とかなんとか言いつつも、ベルさんの作文には噴水レベルの勢いで目から液体ドバドバ噴出したわ・・・。やっぱここ最高すぎる。作文(文字)だけでもボロ泣きなのにそこに幼き日のホライゾンとトーリとベルさんの映像が加わるといい話度さらにアップするし、それに高とう部入学時のベルさんを待つ梅組のヤツラ勢ぞろいの図は卑怯だべー!。ベルさんが可愛ければもう何もいらないッ!!!。
ていうか「なあ、ベルさん、ちょっとだけ訂正いいか?俺がベルさんの手を取るのは別に気遣ってじゃねーさ。ベルさん可愛いし優しいから手を繋いでみたいのさ。みんなもそうだろ?」に「Jud.」と答えるテンゾーとノリキとイトケンがイケメントリオすぎてまじやべえ。ベルさんの前でスッと跪くトーリも合わせて梅組王子枠!!(あの状況でひと目見ただけでトーリが読んでた雑誌が銀髪系キャラ特集だと判別できる犬臭いのが一匹混じってるけどw)。トーリが(いや先生がw)ぶち破った竹組との間の壁をカーテンで覆いつつ「お騒がせしました」と爽やかに挨拶するイトケンがイケメン紳士すぎてちょうやべえ!!。
そうそう、カーテンと言えば「ぎょー・・・・・・・、うー・・・・・・、ざっ!」は教卓の上でのけぞるんだと思ってたんでまさかの空中浮遊ハイテンション「ギョーウーザッ☆」でビビったw。トーリ何気に身体能力高いじゃないのw。
あーでもここなぁ・・・・・・・・・・やっぱりトーリとシロジロとノリキの

「ま、どんな問題も結局は提起して判断したら解決か諦観だろ。それに対してわざわざ深刻な演出をしたがるのは自分に酔ってる連中のすることだ。テキトーにしないでいいから、まぁ気楽に考えていこうや。―――おい守銭奴、商売のセンスはあるんだろ?オマエだったら、どこから手をつけて行くんだ?俺の前にある限界の壁の中で、脆そうなのはどれだよ?」
問いかけに、シロジロが表情を変えた。
彼は、小さく笑ったのだ。
ふ、という音を喉から漏らし、肩を揺らしたシロジロは、トーリを見据える。
「高くつくぞ」
「商売のチャンスだろ。俺は頭も悪いし、何も出来ねえ。それを逃げ場にも使うぐらいだ。でも、だからこそ、少し頭貸せよ守銭奴
成程、とシロジロは言った。軽く肩をほぐすように回し、
「貴様の嫌なところは、商機を目の前に吊るすのが上手いところだ」
まあいい、とシロジロは皆に対して身体を向けた。
「―――では、皆、よく聞け。私達に必要なのは王や暫定議会に対する交渉役を手に入れて私達教導院側の発言権を確保しつつ、行動によって意志を見せて発言力を手に入れることだ。その方法としては、先ほど言った通りだ。―――本多・正純をこちらの陣営に引き込む」
告げた名前に、皆がシロジロに視線を返す。誰も彼もが何かを言おうとして、しかし何も言えない雰囲気の中、頬に治療用の符を貼ったノリキが口を開く。
「だが、それは無理だろう」
「どうしてだ?」
「自分で言えよ」
シロジロの問いに、ノリキは短く答えて頭の後ろで腕を組んだ。

ってこれ!あまりにも好きすぎるやりとりなので原作まるっと打ってしまいましたが、これトーリが単なる変態ではなく人転がしが上手い総長兼生徒会長であることがとてもよく分かるし「俺の前にある限界の壁の中で脆そうなのはどれだよ?」とか台詞自体がカッコよすぎるし、トーリとシロジロ(を代表とする幼馴染のクラスメイト)との距離感が出てるしシロ君カッコイイし!!!、そんでもって皆が言葉を探す中ビシっといえるノリキの男らしさがグググイッと見える良シーンなのでなんとかやって欲しかったなぁ。ってわたしほんとノリキすきだなぁ(笑)。


あ、そうそう、『P.A.Oda』の発音は「ぴーえーおーでぃーえー」で確定でました。ずっと「ぴーえーおだ」って読んでたんでものっそい違和感ですが^^。