有栖川 有栖『真夜中の探偵』

真夜中の探偵 (特別書き下ろし)

真夜中の探偵 (特別書き下ろし)

合唱の授業で高らかに歌い上げたからあだ名が“ガンジス”になったってどっかで読んだことある気がするんだけど、これ別の媒体で発表されてて読んだことを完全に忘れているのだろうか?
・・・・・とモヤモヤした気持ちで読み続け最後のページをめくりようやくこれが『闇の喇叭』の続編であることに気付きました。うん、全く忘れてたね!(笑)。
なにやら更なる続編刊行が決まってるそうで(巻末に予告あり)シリーズ化ということなのでしょうが、とするとこの物語(この本)はシリーズ全体を通せば所謂「序章」にあたるのではないかと思うわけで、それならばこのメリハリのない展開もまぁ納得なのですが、お隣の某国を想起させる設定や探偵行為を禁じられているという世界観、それから主人公の少女に何ら魅力を感じないのでこれはスルーでいいかな・・・。
あ、装丁はとても素敵。