- 作者: 深谷忠記
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2011/08/26
- メディア: 単行本
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作中で家族を殺された男が言及しますが、このテーマって結局「関係者になってみなきゃ分からない」んだろうなぁと。一応自分なりの意見は持っていても、実際にどちらの側であれ関係者となったらそれは180度変わるかもしれない。だからとにかく直接でも間接でも、そうならないようにと祈るだけ・・・だよなぁと思う。
それはそうとして、作品としては誰もがひたすら思い悩み苦しむ様が描かれているだけなので読んでいて鬱々とした気持ちになりました。一応前向き、というか、それこそ「それでも生きていく」エンドではあるもののドラマのような“明日”があるわけではないし。でもきっとそういうものなのだろう。一度関係者になってしまったらもう普通には暮らせない。だけどどんな明日であっても明日はくる。そういうことなのだと思う。