『仮面ライダーフォーゼ』第6話「電・撃・一・途」

今回の話を許容できるか否かでフォーゼが好きか嫌いか分かれそうだなぁ。弦ちゃんのこの聖人なんだか馬鹿なんだか判断に迷う「ダチの笑顔のためなら痛い目見ても仕方ねー」という自己犠牲精神を“そういう奴”だと思えるかどうか、そしてむしろフォローすべきなのは傷つけられまくった新田くんの方だろうに間違いなくクソ野郎なJKをさしたるお仕置きも改心もない状態でそのまんま仲間にしてしまったことを受け入れられるかどうか、この辺が分かれ道かなーと。
わたしは全然大丈夫!。むしろ新田くんに「お前は自分の力で立ち直れるって信じてるぜ」と言う弦ちゃんがいかにもかずきさん流の王道ヒーローでニヤニヤしたもん。
だって新田くんは実際何も更正する必要なんてないじゃん。前回から引き続いてるアバンのバトルで完全に優位に立ってても「俺の狙いはJKだ」と余計な暴力を行使しようとしないとかさ、新田くんは自分がしてること(自分に与えられた力)をちゃんと理解してるってか、弁えてるよね。でも渡されたスイッチを押して怪人の力を使いJKに復讐しようと思ったことは「悪」だと。その力を使ってJKの仲間を脅したことは責められてしかるべきだと。だからその点についてだけはちゃんと反省し、そして立ち直ることが出来るだろ?自分の力で、ってことなわけだよね。これは新田くんを男として、人間としてちゃんと認めてるから言えることであり、同じようにJKに裏切られ怪我させられた弦太朗が言うからこそ新田くんに届くのだと思う。
・・・・・・・・・・・・まぁ弦太朗基本バカだし福士くんの演技力もまだまだアレなんでかなり過大解釈入ってることは認めますけども(笑)。
で、JKを「許せねえ」と言いつつも「だからダチになる」と、「そのねじくれて、ひん曲がった部分も含めて受け入れる。それがダチってもんだ」と言い切った弦ちゃんはつまり今すぐにはそのねじくれてひん曲がった部分を真っ直ぐにすることはできないからと自分の側に置いてその腐った根性叩きなおしてやる!ってことなわけっしょ。この判断は間違ってないと思う。弦太朗自身はそこまでハッキリと思ってるわけではないにせよ(そういう思考の人ではないと思うんで)誰一人助けに来てくれなかったことで相当数の“友達”を失ったものの今のところはまだ何ら性根の部分は変わってないJKがまた同じことをしないよう抑止・監視する意味合いもあるんだろうし。
だけどちょっと気になった、というかそれがあれば新田くんの気持ちがちょっとは救われたかなーと思うのは、新田くんを道具として使ってたことに対するJKの謝罪ね。新田くんが自分を襲った理由を知っても尚掴みかかったぐらいなんでJK自ら謝ることはしないと思うのよ。悪いとも思ってないんだろうし。だからそこで弦ちゃんがJKの頭掴んで強引に頭下げさせて欲しかったと思ったかなー。欲を言えば生身の新田くんに生身のJKを一発ぶん殴らせてやって欲しかった。今回の主題はエレキスイッチとJKをリンクさせての『クセがある奴は、捻くれてひん曲がった部分も含めて受け入れるっ!』なわけだから(JKの説明と新フォームのお披露目を同時にきっちり描いてみせたこのリンク上手かったよなぁ)、クズであっても弦ちゃんがJKを受け入れるのは構わない。だけど新田くんはまた別の話よなぁ。
JKがこんな奴なのに何故新田くんが身体張ってまで助けようと思ったのか、そもそもそこからして謎ってか、新田くんも弦ちゃん同様「馬鹿」なんだろうなーと思うんだけどw、新田くんは本当にJKを「親友」だと思って助けたわけじゃん。だから後悔してなかったわけじゃん。つまり怪我してインターハイに出られなかったってのは自らの意思で行った結果なわけで、もっと言うとJKの耳障りのいい言葉を真に受けて親友だと思い込んだことすら新田くんの自業自得だと言えると思うのね。だからそこでJKに恨みぶつけるのはちょっと筋違いだと思う。だけど彼らはまだ高校生ですよ。友情が何よりも大切なお年頃ですよ。そんな簡単に割り切れるわけがないよね。このクソ野郎は俺が引き受けるからお前は自分の力で立ち直れってそれはちょっと格好よすぎるというか、大人の言い分だよなーと。弦ちゃんのキャラ的にも視聴者の気持ち的にも新田くんに一発殴らせ「これで許してやってくれねえか」って言わせた方がスカッとできたんじゃないかなーとは思った。
それにしても、「そんな甘いこと言ってるとぉ、いつか痛い目見るんじゃないスか?」だの「むかつくんだよ、あんた見てると。友情友情暑苦しい。人間は打算でしか動かねーの。役に立つかどうかなの。友情なんて信じる奴は大馬鹿野郎だ」だの、高校1年(15歳)でこんな風に思っちゃってるだなんて、この子に何があったのかと・・・・・・・・・。仲間の徴である弦ちゃんと交わす拳ゴッチンを前半は途中でスルーし今回は最後までキッチリやったわけでさ、あの瞬間(だけ)はJKの中で損得勘定は一切働いてなかったと思うんだ。「値打ちモンは、簡単には手放さないっすよ」と“らしい”言い方をしたけど、あの状況でスイッチに気が回った理由は“自分にとって利益があるから”ではなく「痛い目か・・・。かもしんねーな。でも多少痛い目見たって、ダチの笑顔が見られりゃ、その方が気持ちいいいだろ」と言い切った“弦太朗さんのため”だとわたしは思った。だけどJKはその自覚がないんじゃないかなー。素直になれないというか、他人とちゃんとした友情を築くことに怯えているようにすら見える。まぁ中学時代に信じてた親友から裏切られたとか、その手の「友情トラウマ」抱えてんだろうけど、これだけのことがあってもなお表向きは改心しそうな素振りがないあたり相当強固なトラウマっぽいんで、何があってそれがどう解消されていくのかってのは楽しみ。かずきさんのことだから、JKをこのまま心情的にどっちつかずで描き続け、やっぱりこいつ裏切りやがった!・・・と見せかけて実は裏切ってなかったー!→「これで俺のこと友達だって認めてくれますか?」「あたりめーだろ!お前は俺の最高のダチだ!なあ、賢吾!」「ああ。今更分かりきったことを聞くな」的な展開が待ってると予想!!。
ところでJKの情報網ってのは所謂人脈によるところが大きいんですかね?。ゴスっ娘がハッキング等コンピューターに強そうなんで情報屋と役割的に被るじゃないかと思ってたんだけど、今回のことで情報源を失ったってことになるのだとするとJKに「情報屋」としての価値はなくなるわけで、完全に弦太朗の舎弟(ライダー部の使いっぱ)ということになるのだろうか。
つーかこいつにラビットハッチの存在を教えちゃってよかったのかなぁと一抹の不安が。もしわたしがJKの立場だったら黙ってられないと思うんで・・・(笑)。
この場面、入場料取ってアミューズメント化して大儲けしましょうよー!とテンションあげあげのJKをクールに見遣る賢吾さんがドアに凭れかかってイケメンポーズキメッキメでワロタw。弦ちゃんとのコンビよりも賢吾さんとJKのやり取りの方が俄然燃える感じじゃねーの!!w。


ってなわけで今回の弦ちゃんと賢吾さん。
J「さすがの弦太朗さんもぉ、歌星さんには弱いッスかぁ。おっかねっスもんね、あの人」
弦「そうじゃねーよ」
J「またまた強がってぇ。怒られるのがイヤでぇ探してるんでしょ?」
弦「あのスイッチは、俺を信じて預けてくれた、親の形見なんだ。それがなくなったと聞けば、賢吾はとても悲しむ。俺は奴に、そんな思いさせたくない」
J「なんかぁ、甘いッスね」
弦「え?」
J「わかんねーな、俺には。そんな甘いこと言ってるとぉ、いつか痛い目見るんじゃないスか?」
弦「痛い目か・・・。かもしんねーな。でも多少痛い目見たって、ダチの笑顔が見られりゃ、その方が気持ちいいいだろ」


賢吾さんに悲しい想いをさせたくない弦ちゃん!!。賢吾さんの笑顔が見られれば傷つくことも厭わない弦ちゃん!!!!!。
だけど結局スイッチは見つからず、なくしたことも賢吾さんにバレて・・・・・・


賢「エレキスイッチをなくしたのならなくしたと、なぜ早く言わなかった。分かっていればユニコーンとの戦いに対策は立てられたんだ」
弦「すまねえ賢吾」
賢「名前は呼ぶな!!しかも、JKに盗まれるなんて、君はほんとーーーーに大馬鹿だ!」
弦「なぜそれを・・・」
賢「ユニコーンが現れるかもしれないから監視させていた」
JKが嘘をついてた証拠映像を見せられ唇かみ締める弦太朗
そんな弦太朗を哀れで愚かなものをみるような眼で見る賢吾さん
それでもJKを助けに行こうとする弦太朗に
「いい加減にしろっ!騙されて怪我までして、今度は騙した奴を助けに行くという。(弦太朗の胸ぐら掴んで)俺は!いつまでそんな愚かな男にフォーゼを預けなければいけないんだっ!」
と激昂する賢吾さんでしたが・・・・・・


はいはい質問です!。JKと友人の電話の音声を拾ってたぐらいなんでユニコーンが現れるかもしれないとJKをバガミールに監視させてた賢吾さんは弦ちゃんの「賢吾に悲しい想いをさせたくない」発言も「賢吾の笑顔が見たいんだ」発言も当然聞いてた、ということになるわけですよねっ!?!?。だとすると弦ちゃんに向けた怒りの感情の意味がちょっと変わってくるというか・・・さらに深まるのではないのかとっ!!。弦ちゃんの気持ちを賢吾さんが知ってるんだとしたら賢吾さんのこの激昂の中に
スイッチなくしたことを言ってくれてれば→弦太朗が無駄に痛い目みずにすんだのに
名前で呼ぶな→名前呼びするなら隠し事なんてするな
いい加減にしろ→なんであんな奴助けに行くんだよばかばか!
的な・・・嫉妬と心配が満ち満ちてるように聞こえるのは気のせいか・・・・・・(笑)。
賢吾さんは間違いなく人一倍プライドが高いと思うのだけど、そんな賢吾さんはJKなんぞに易々とスイッチ奪われる弦太朗が許しがたいわけでさ、出来ることならば自分がフォーゼになって戦いたいのによりによってこんな馬鹿に託さなければならないのは心底歯がゆいんだろうなーと。でも何が一番腹立たしいかって、フォーゼになれない虚弱体質である自分に対して、なんだよね、きっと。だけどそこをグッと堪えてフォーゼのサポートに回ってる。それなのに弦太朗は自分に悲しい想いをさせたくないとかそんな感情論で動いてる。それは賢吾さんのプライドが許さないんだと思う。だけどちょっとは嬉しいんだとも思う(笑)。だからこのタイミングで「名前は呼ぶな!」と叫び「君はほんとーーーに大馬鹿だ!」とおよそ賢吾さんらしくない感情的な物言いでキレたんだと思う(笑)。ほんとに賢吾さんってばもう・・・・・・不器用なんだからっ><。
で、
弦「賢吾・・・今度の件は、謝っても謝り足りない。でも俺は行く。あんな奴だからこそ、助けに行かなきゃならねえ」
賢「助けても変わらないぞ。ああいう男は何も変わらないっ」
弦「それならそれでも構わねえ!」
という弦太朗と賢吾のやりとりを見守ってたユウキはJKの居場所を示す地図を手渡し、クズ野郎JKを助けに駆け出した弦太朗を見送った美羽は
「あれが弦太朗よね。・・・で、賢吾くん?あなたはどうする?」
と一言。
付き合い短くても弦太朗のこと分かってる美羽さんかっけーーーーーーーーーー!!!。ユウキはもちろん「小学校の時、いつも自分のことより友達のことに一生懸命になってた弦ちゃん」を知ってるわけで、そんな弦ちゃんが(人間的に)好きで、そんな弦ちゃんだからこそフォーゼを、そして賢吾くんを任せたわけだからここで弦太朗がJKを助けに行くことは分かりきってたんだろうし、やっぱ女子のがこういう時度胸据わってるもんよねー(笑)。
で、美羽さんにそう言われた賢吾さんがどうするのかと思ったら・・・・・・
賢吾さんアシストにきたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
「フォーゼへの指示は俺の義務だ」
キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!あえて『義務』と強調する賢吾さんさすがの王道ツンデレクオリティ!!!!!!
賢「使えるのか!?」
弦「ああ、コツは掴んだ」
ユウキ&美羽「頑張ってっ!!」
なにこの楽しそうな空気(←あまりにも爽やかな青春すぎてイラっとしているw)
そんで見事にエレキスイッチ使いこなしたどころかフォームチェンジまで出来ちゃったもんだからJKに馴れ馴れしく肩触られてることにも気付かず鼻の穴ヒクつかせて興奮を必死で抑える賢吾さんキャワキャワ(笑)。
ていうか賢吾さんさぁ、ほんのちょっと前まではユウキと二人っきりでもろもろの調査・研究・開発(?)に励んでいたというのに、弦太朗と出会いあれよあれよという間にラビットハッチはガチ部室と化しうるせー後輩がちょろちょろ出入りするようになり、結構気の毒な感じだよね(笑)。このキャラ造詣で全力巻き込まれ型って結構モエんだけどw、ていうかあれ?今回のエピ(5.6話)で賢吾さん一度も頭痛くなってないんじゃね??別の意味では頭痛そうだけどw。もしかしてお友達が続々出来てることが賢吾さんの身体にいい作用を及ぼしてるとか?(笑)。
ってなところで次回大文字さんメイン回キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!(笑)。OPの様子からして大文字さん(あとゴスっ娘)もライダー部入りすることは確定でしょうが、今でさえ賢吾さんイライラ+気苦労が祟ってヤバそうな感じなのにこの上大文字さんまで加わったらマジで死ぬんじゃ・・・(笑)。