『IS〜男でも女でもない性〜』第7話

前回レオンだったら我慢できそうと書いたら早速試されててワロタw。レオンがんばれレオンw。


これまではさして疑問に思わなかったんだけど、今回の妹の彼氏が制服姿の春を見て「あれ、お前の兄ちゃんじゃ・・・」って驚いてるのを見て、そういや当たり前にスカートで『登下校』してるって、どういうことなんだろ?と思った。パティシエになるために女子として通わなければならないってのは仕方のないことだとしても、女子でいなければならないのは学校にいる間だけであって、学校を一歩出たらスカート脱ぎたくなるもんじゃないかなぁと。レオンとしょっちゅう出くわしてるぐらいだから春が通ってる高校って卒業した中学とさして離れてないんじゃないかと思うのだけど(『近場』+『食物科』で探した結果この学校しかないから女子としての通学を受け入れざるを得なかったんだろうし)、中学時代は男子として通ってたとはいえ自分がISであることを公表はしてなかったんだよね?つまりレオン以外の友人にとって春は男であると。だとしたら例えば学校のそばの公園かなんかで私服に着替えるとかさ、自分が女子の制服を着てるところを友達に見られたくないと思うもんじゃないかなー。自分のことを『男』だと思ってるならばなおさら。
まぁ家族ともども自分の身体のことを“隠す気”ははなからゼロだったっぽいし、自分は男だから男子として中学時代を送っていたけど、夢を実現するために進んだ高校では女子として通わなきゃなんないから女子として通うと、それは別に隠すことでも恥じることでもないと、そういう考えであるということなのでしょうが、ISである前にいろんなことが気にかかるお年頃なわけじゃん?そこまで割り切れるものなのかなーと。多分IS隠しに過剰すぎる美和ちゃん家庭との対比として春と春の家庭をここまで・・・・・・“大らか”?に描いているんだと思うのだけど、むしろそこに違和感を覚えます。前回の感想の繰り返しになるけど、春の葛藤、ISであることを隠し続けて高校生活を送るのはやっぱり苦しいからとカミングアウトするってのも、高校生活そのものよりも好きな人に秘密を抱えていることに苦しさを感じているように見える。もしもイブキ先輩が例えば春のバイト先の人だったならば、バイト先ではカミングアウトしたとしても学校ではしないんじゃないの?とか思えてしまう。まぁ一口に悩みだの苦しみだのと言っても人それぞれ内容も悩み方も違うわけだから人を好きになったことで悩みが発動したっていいとは思うんだけど、それを美和ちゃんの悩み・苦しみと比較するとやっぱり違和感というか、理解できない気がしてしまう。
ていうかさぁ、このドラマってISを取り巻く状況ってか人ってか、はっきり言っちゃうと「差別」や「偏見」いうものを表現するために美和ちゃん母や学校の教師たちに過剰な反応をさせてるんだと思うのだけど、こんなに必死になって隠さなければならないほどの差別や偏見を受けるものなのだろうか。わたしにはレオンの反応の方が普通だと思うんだけどなぁ。そりゃ好きになった相手に「実は俺、ISっていう身体でどんどんと女性化が進んでるんだ、生理も来たし」とか言われたらガガーーーーーン!!ってなるとは思うけど、それはそこまでの関係性だからであって(だからそういう意味ではイブキ先輩父の発言ってか言い方自体は酷いとは思うもののそう考えたこと自体は理解できるし、次回で春がISであることを『全校放送で聞かされる』先輩の動向はとても興味があります)、クラスメイトとか遊び仲間とか同僚とか、そういう関係性であればそこまで特別視しないんじゃないかなーなんて思うんだけど(わたしの←この発言が友達としてならいいけど恋人となると考えてしまうと言ってる、つまりISとの恋愛は難しいと言ってることと同意なわけで、それは紛れもなくISに対する差別であり偏見である・・・のでしょうが)。まぁこれは大人になった今だから言える事であって、ただでさえ伏魔殿である学校という閉鎖空間ではそう簡単にはいかないんだろうけど。


で、先輩の秘密って何よ?(笑)。