『仮面ライダーオーズ/OOO』第48話「明日のメダルとパンツと掴む腕」

明らかに時間が足りなかったんだろうなぁ・・・と感じさせる最終回でしたが、なんだかんだで綺麗に終わってよかったです。わたし前回の感想で“なにがどうなったらそんな上等なことが可能になるのかさっぱり分かりませんがw、みんなが笑って終わってくれればいいなと思います。”と書いたんだけど、みんな笑って終わってたね(笑)。まぁわたしが言う「みんな」の中にはウヴァさんも入っていたのでそこだけは残念でしたが(震災で1話短縮の影響を受けたのは間違いなくウヴァさんの最期描写だよね!。これだけ愛されたウヴァさんなのに最後に人間態描写がないなんて絶対おかしいもん!!)、ヒビが入った自分そのものであるメダルを最後の力として映司に託すアンクの想い、それをしっかりと受け止めアンクとともに「とにかく倒す!」しかない戦いに挑んだ映司!・・・を物理的に現実世界に引き戻したのが後藤さんバースの腕で!!!マニュアル大好き後藤さんじゃなかったら助けられなかったカッターウイングで!!!、その結果映司くんが心から笑えてて、そんでその背後に嬉々として『憑いてる』アンクの姿で自分でもビックリしちゃうほど晴れやかな気持ちで見終わることができました。この作品の鍵はまさに『腕』だったんだね。
セルメダル全部を体内に取り込んだからだとしても足がアスファルトにめり込む映司くんってwwwとか、プトティラ+メダガブリューでもセルメダル全投入したメダガブリューでも意識を宿したコアメダルの破壊ができなかったこととか(破壊されたけど暴走ウヴァさんの力で復活できた?)、突如出現した謎のブラックホール!!とか、あれだけグリード化が進んでた映司なのにメダル強制排出されたらあっさり元に戻ってることとか、あくまでもビジネスライクで押し通したほうが絶対にカッコイイのに里中まで映司に向かって必死に両手伸ばしてたりだとか、そのくせその中に刑事さんいないってことは思いっきり放置されてんのかよwとか、ていうか比奈ちゃんの超怪力設定はここで活かされるんだと思ったのに結局意味ねーんかいwwとか、説明不足ってか演出的にそれどうなん?って箇所はいっぱいあった気がするけどどうでもいいやー(笑)。←これ嘲笑してるとかそんなんんじゃなくて、ほんとに“そんなことはどうでもいいや”と思えるぐらい気分いいんだよねw。まぁね・・・そこに「最後まで付き合えたー!」という自画自賛的な意味合いが含まれてることは否定しませんがw、終わりよければすべて良しって言うしね!。
ていうか会長が単なるケーキ作りが趣味のハイテンション変人おじさんでしかなかったってのが1年通して最も驚いた事実(笑)。あれだけ高層階で突風吹き荒れる中ケーキ作り続けてるからてっきり真木博士とともにこの言い方が適してるかわかんないけど“報い”を受けるのかなーとか思ったのに、その後まるで何事もなかったかのごとくケーキ作っててめっさ驚いた(笑)。
あと結局伊達さんが戻ってきた意味ってあったんかな・・・・・・・・・とかちょっとぼんやりしちゃいましたけど^^。
映司最後の変身はカッコよかった。さすがライダーに憧れてたというだけあって渡部くんの変身ポーズのキレと決まりっぷりは平成ライダー随一と言っても過言ではないと思うのだけど、まさしく集大成、そして渾身の変身だったわー。壊れかけたアンクの意識メダルを使っての「アンク、行くよ」は超燃えたし!!!。ていうかアンク声で「タカ、クジャク、コンドル!!」ってそれちょっと卑怯だろ!!。ほんと終盤駆け足どころか猛ダッシュの勢いで進めちゃったせいで映司とアンクの別離と再共闘を燃えとしても萌えとしてもじっくり堪能する時間を与えてもらえなかったことは武部さんを恨むわ。
この流れで書いちゃうけど、やっぱオーズはシリーズ構成に問題があったと思う。震災は予期せぬことだったとしても、1000回記念で2話少ないことは分かってただろうに、終盤明らかに尺が足りなかった(としか思えない)のはプロデューサーの責任だよね。終わってみればその存在になんの意味があったんだ?としか思えないロストアンクはまだしもカッコイイ後藤さんを見せたかっただけとしか思えない町内会長の話とか明らかに無駄な回があったもん。カッコイイ後藤さんを拝む回としては意義ありまくりだったけど。ていうかやっぱりバースの交代時期をずるずると引き伸ばしたことは間違いなく反省点のひとつだよなぁ。確かに伊達さんは魅力的なキャラだけど、退場時期を遅らせたことで結果的に再登場の旨味を逃しちゃったもん。仕事に対して性別云々言うのは好きじゃないけど、今回は女プロデューサーと女脚本家のタッグだったせいか全体のビジョンが見えてなかったんじゃないかなーって気がものすごくする。ミクロな視点はいいけどマクロの視点がなかった、というか。あとバトル描写が淡白すぎたことも。
てかね、女コンビのわりには映司がさほど魅力的じゃなかったってのがほんと残念すぎんのよねぇ・・・。格好良さで言ったら断然湊先輩の方が上だった。わたしほんとSHT出演俳優に甘くて、未知の俳優も含めかなりの確立でみんな好きになるし(好きなところを見つけられるし)、それまで嫌いだった(←ハッキリ言ってしまったw)桐山ですら今じゃハートマーク付でれんれん呼びだし(EDにいた龍輝ですらカッコよく見えて、おのれの特撮フィルターの優秀っぷりを改めて誇らしく思いましたw)、戦隊であれライダーであれみんなその時点ではヒーローである姿がその人史上最も格好よく見えるもんなのね。で、直前仕事で湊先輩というもんのすごい素敵キャラを演じた渡部くん+でんおーの靖子ってなことで期待しまくりだったのに、結局コレだもんなぁ・・・。繰り返すけど変身シーンとかまじまじカッコよかったし、渡部くん自体は悪くないんだよね。でもこの自分で自分のことが分かってない滅私の男・火野映司と渡部くん自身の魅力が最後まで一致しなかったなぁと。キャスティングミスとまでは言わないけどさ。まぁお二人の“好み”とわたしのソレが合わなかったってことなんだろうし、ていうよりもキャラ萌えという観点からすると明らかに映司<<<∞<<<アンクだったんだろうけど。
そういう意味では後藤さん、とにかく後藤さんの存在に助けられた1年でした。EDで流れたOP曲の中にいたスーツ後藤さんかっこいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいん!!!!!。なんかもう所長と赤い人とのトラウマ(笑)で、後藤さんと里中さんが付き合うことになるんじゃないかとか考えちゃって気が気じゃないんだけどw、後藤さんは後藤さんとしても君嶋くんとしても真っ当に成長してくれて見応えありました。


放送中に未曾有の大災害があったり節電に努めなければならなかったりと現場は大変な苦労があったことと思います。それでもなんとかこうやって無事最終回を見せてくれたことを全キャスト全スタッフの皆様に感謝します。
わたしがガッツリ入れ込んでないからそう見えるのかもしれませんが、オーズのキャストは過去作品と比較すると“特撮臭”が薄いように思うんで(アンクりょんりょんと伊達さんさん除く。この二人は特撮界でこそ生きるお方だから!!w)、今後別の作品でどんな姿を見せてくれるのか、とても楽しみです!。みんなお疲れさまでした!!。