『IS〜男でも女でもない性〜』第6話

ああ・・・女性化が進みメンタルも女性のそれに近づいているならそれは自分が男だと思っていたことが言い方悪いかもだけど“勘違い”だったんだってことで、女性として生きる道を選べばいいんじゃないのか?なんて単純なことじゃないのかぁ。初めての状況に戸惑いまくりなんだろうからそう簡単な話じゃないんだろうけど、今の春って自分は男だと思いたい気持ちよりも先輩への恋心=女としての自分の気持ちに比重が傾いてるように見える。男である先輩を好きになったこと自体にはなんら疑問を抱いてる風はない。だから春の性自認そのものが間違っていたってことはないですか?と思っちゃうんだけど、でもホルモンバランスによって『揺らぎ』などというものが生じるとなると性自認どころか自分のアイデンティティすらあやふやになってしまうよなぁ。しかもそこへ「生殖能力」の有無なんてものまで加わっちゃうと、なんかもう・・・知識としては理解できたとしても心情としては想像が及ぶ範囲を超えてしまう。
一方の美和ちゃんは、母親の押し付けを差し引いても美和ちゃんの性自認が「女」であることは間違いないように見える。だけど美和ちゃんにはいまだ体内に精巣があり体毛が濃くなってるということは完全に身体と心が不一致である・・・ってことなわけだよね。手術をすればと母親は言うけれど、美和ちゃんが悩み苦しんでいるのは自分が『不完全な身体』であるってことなんだよね?。そしてそれを一番理解してほしい両親(特に母親)が理解も受け入れもしてくれないってこと。ISと一口に言ってもいろんなケースがあるようで、だから悩みの内容もそれに対する対処法も人それぞれだったりするのだろう。でも全てのケースで『不完全な身体』への不安とか違和感とか嫌悪感だったりってのは共通するんじゃないのかなーと思うのね。
となると『IS』というものを描くにあたりスポットを当てるべきなのはむしろ美和ちゃんの方なのではないのか?。ていうか、親のスタンスも含め美和ちゃんのケースの方が理解しやすい・・・気がする。おそらく今後春も恋する先輩の父親に「息子は子供が大好きだけどあなたは子供を産めないでしょう?だから身を引いてくれ」という酷すぎる言い分によって自分の身体が不完全であることを再認識し悩むターンに突入するのでしょうが、そこまでいくと具体的すぎるというか・・・生々しすぎるというか・・・、まぁ突き詰めれば不完全な身体であるってことは生殖能力、その前にあるセックスが普通にできるかどうかってことになるのでしょうが、うーむ・・・。
で、先輩父は息子の交際相手がISと知り身を引いてくれと頭を下げたわけだけど、そのことと息子が隠し持っている?姉らしき女性(前見た時は母親かと思ったけどもっと若いっぽかったね)と写った写真はどう関係しているのだろうか。当然それは先輩の秘密と関係しているのでしょうが、その秘密がなければ父親は息子の交際を認めてくれるはずだったりするのかなぁ?。先輩の“子供好き”は伏線だとして、父親はISのことを知らなかったから姉がISの線は消えたかな(だとしたら突っ込むつもりだったw)。あと父親が強請られてた(金を無心されてた)こともちゃんと回収されるのだろうか。


それはそうとして、先輩が爽やかすぎてニヤニヤがとまらんw。デートの別れ際笑顔で手を振って帰っていく姿も爽やかだけど、自分と噂になってることを春が気にしてないと言ってくれた瞬間の「ホント!?よかった〜」って言いながらしゃがみこむ先輩が爽やかカッコよすぎてたまらんw。特別扱いで男子サッカー部に入ってただなんてそれはもうボーイッシュの域を超えてると思うのにw、引くどころか「すげーなー!」って目輝かせちゃう先輩アホカッコイイw。
そしてレオンがいい奴すぎる。スケボー始めるのにヘルメット被ってる時点でこいつは裏表のない100%いい奴に違いないと思ったわw。イブキ先輩とようやく対面を果たしたもののまだ春が先輩を好きだってことまでは分かってないだろうから、それを知ったレオンが先輩に嫉妬する展開をまだ諦めてはいませんがw、でもレオンには美和ちゃんの支えになってやってほしい。レオンなら美和ちゃんに身体じゃなく心で繋がっていたいの・・・とか潤み目で言われたら全力で耐えられそうだしw(そして耐えることを快感にできそうw)。