屍界《Narcotic World》 R/EVOLUTION 9th Mission
- 作者: 五條瑛
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2011/07/27
- メディア: 単行本
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私は自分のことをどちらかと言えばリベラルだと思っていたのですが、未曾有の震災を体験したことで自分の中の「日本人の血」を強烈に意識させられた、というか、発生当日から数日間の冷静な行動力に誇りを感じ、各国から次々と寄せられる救いの手や言葉に涙を流し、一方で原発への諸対応に、総理と某党の言動にこんな人間がこの国を動かしているだなんてと絶望し、それから某テレビ局の偏向報道の影響もあったりして、作中の“多国籍”の言い分を素直に読み流せない部分が結構あり自分的に辛かったです。
これまで作家さんに限らずあらゆるジャンルにおける送り手の方々が震災によって自分の価値観が変わったと仰るのを目に耳にしてきましたが、私自身は特別それを意識したことはありませんでした。でもやっぱり、どうしたって変わってるんだろうなぁ。それは今この時代の日本に生きるものとして、否が応にも受け止めなければならない現実、なんだと思う。
とまぁ柄にもなくそんなことを考えつつ、今回は久々に亮司の出番が多くて相変わらず皆に愛されるミューズっぷりにグハグハしながら読み進めていたわけですが(←何も変わってない・・・)、肝心の!肝心のあの人との絡みはまだかああああああああああああああ!と我慢も限界に達しそうになったところで亮司のプライベートスペースへ“何の前触れもなく”“勝手にあがりこみ”
「お前のせいじゃないと言っただろう。気に病むな」
と言うサーシャが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
優しい声だ。いつもは何の興味もないように放っておきながら、こんな時に絶妙なタイミングで現れ、崩れ落ちそうな亮司に手を差し伸べる。まるで、頼れるのはわたしだけだと言わんばかりに
なのですよ!!。
で、
サーシャは手を伸ばし、亮司の頬に触れた。大きく冷たい手だ。小指に嵌められたリングがゆっくりと亮司の頬を撫でる。
ハァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ。←でろでろの溜息(笑)。
予定ではついに次作で革命シリーズもファイナルということになるわけですが、ミューズ・亮司に魔の手が迫りそうでもう全裸でDOKIDOKIの勢いですっ!!(←ほんとに何も変わってない・・・・・・)。