堂場 瞬一『異境』

異境

異境

職場の人間関係トラブルで本社から横浜の支局に追いやられた中年事件記者が失踪した支局の若手記者の行方と追っていたネタを追いかける物語なのですが、とにかく五里霧中といった感じで一向にその霧が晴れないわけですよ。主人公自身が全く分かってないわけだから晴れなくて当然ではあるんだけど、読んでいてそれを楽しめるかどうかは別の話、というか、最後まで我慢して読み続け霧が晴れても気持ちとしてはスカッとしないんだもん。せめて両親のフォローはすべきじゃないのかなぁ。