『仮面ライダーオーズ/OOO』第45話「奇襲とプロトバースと愛の欲望」

全48話って聞いたけど、だとしたらあと3話?。それなのにこの話がどこへ向っているのかさっぱり分からない・・・・・・。
前回のカザリさん、そして今回のメズール様と続々と敵の幹部(・・・なのか?)が退場してるってのに心動かされるどころか消滅してもなおグリードとは一体なんだったったのか・・・としか思えないってなぁ・・・。
グリードたちにそういう意味での血肉はなくただのメダル(の集合体)でしかなくて、それなのにカザリさんが「力」?やメズール様が「愛」を求めるなんて滑稽ねと思えばいいみたいだけど、完全態になった二人(ふたりって呼び方も違うんだろうなぁ)の『欲望』にしちゃ地味というか、やってることと言ったらヤミーと大差ないんだもん。だからこそ「気持ちが悪い」のかもしれませんが。
てかさ、メズール様がアンクに人間の身体を使って味わった気分はどうだった?とかなんとか聞いてたけど、興味あるならメズール様もアンクみたいに人間の身体を乗っ取ってみればいいのにとか思ったんだけど。カザリはグリードとして力を得たいんだろうしガメルたんは今の状態でもお菓子を“美味しい”と思うんだろうからいいとしても、メズール様の欲望って、つまるところ「子供がほしい」ってことじゃないかと思ったんだよね。だったらアンクもちょろっと言ってたように人間の女の身体を乗っ取り恋をして愛する男の子供を作ってみればいいのにと。グリードにとって餌でしかない人間との間に子供なんていらないというか、そんなことを考えることすらありえないのかなぁ?。人間との間でも無理、メダルの属性とか限られた個体数しか存在してないからとか何らかの理由でもって他のグリードとの間でも無理(ガメルたんのメズールに向ける愛情では「ダメ」)だというのならば愛情を欲する女としては終わらない地獄にいるような苦しみなのでしょうが(だからこそまだ妊娠とか出産とかそういうことが“ありえない”であろう10代前半の少女に擬態したのかもだし)、そういうどうにもならない苦しみを描いてこなきゃ「完全態」になる(させる)意味がなくない?。
当初は脚本が靖子なこともあってグリードたちはイマジンみたいな存在(役割ではなく扱い的に)になるんだろうなと期待したし、実際ガメズルが一時退場する前あたりまでは擬似家族っぽい関係性で一人ひとりに魅力ってか愛情を感じてたはずなんだよね。だけどその先が何もなかったというか、グリードの話は何一つ進まなかった(掘り下げられてこなかった)もんで、結果としてホント「なんだったんだ?」としか思えない。
アンクも何がしたいんだろうなぁ。今は完全態になるのは不可能だから真吾の身体とともにメダルの器になりグリード全ての力を我が手に!ってなことを思ってるみたいだけど、力を手にして何がしたいのか?ってのがわかんないの。力がほしいだけならカザリと一緒じゃん?。当然それはこれから描かれるのでしょうが、残り3話でガメルたんウヴァさんをどうにかし真木博士の欲望を打ち砕き、その上映司とアンクの物語を終わらせるとなるともうギッリギリの尺しかないだろ。となるとメズール様の最期のように実は●●を求めてましたー!ってなあっさり描写で終わってしまうのではないかと。
てかこれ「お兄ちゃんを取り戻す」という比奈ちゃんの願いを映司が叶えることを考えたら、当初予想されてたように映司の身体にアンクがとり憑き(とり憑かせ)メダルを体内に宿しながら二人で世界を救う旅に出る「俺たちの新しい旅はこれからだ」エンドもありえるんじゃ・・・・・・。
これまでは受身でしかなかった映司たちが形勢不利を逆手に取ってこっちから攻撃を仕掛けてみようと動いたってのはいいと思うんだ。でもバカみたいなギャグ描写だったけど敵のアジトへ奇襲攻撃を行った結果どうなったか?っつったらコンボ成立するためにメダルを1枚ゲットしたこととドクターのグリード化を目撃しただけ・・・だよね?。コンボを可能にするためドクターのグリード化を見せるために奇襲攻撃を用意したってな感じでさ、なんかやってることとその結果のバランスがおかしい気がする。
てか閃光弾ってグリードに効くのかよ・・・。まぁラトラータの光とか効いてたから閃光弾が有効であってもなんら不思議じゃないんだけどさ、散々っぱら映司のグリード化が進んでる=味覚や視覚(色の判別がしにくくなってる)が失われつつあるってな描写をしてるわけで、それなのに“視覚”に対する攻撃を(劇中のキャラに)選択させるってどうなんだろってなぁ。
もっと言うと自我メダルを砕けるのはプトティラだからこそかと思ってたのに、紫メダルに反応して得た力だとはいえメダガブリューを使えばただのコンボでも可能ってのも“見せ方”としてどうなのよと。
だもんでせっかくの伊達さん復帰も気持ち的にはさして盛り上がらない・・・というか、里中いるし何も無理して病みあがりの身体で戦ってくれなくてもと思ってしまいそうになるのがなんとも・・・。
つーかプロトタイプとはいえ違いと言えば装着できる道具が2つのみという点しかないのならばもっと早くにそのプロトタイプのベルトを後藤さんに装着させればよかったと思うのに(バスバスを撃つだけにしたって生身で撃つよりも鎧代わりに変身しといた方が安全だろうし)、劇中でプロトタイプのベルトがあるなどということは一切語られず検討案としてすら全く上がらなかったとかね・・・。せめて開発時(装着テスト時)に何らかの問題があって安全面の保障はできないとかならばわかるけどそこいらへんは全く問題ないわけっしょ?。戻ってきた伊達さんがどちらのベルトを装着するかわかりませんが、まだ修理が終わってないからとプロトタイプで戦ってる後藤さん(とオーズ)がピンチに→バース登場!→伊達さんでしたー!!なんて展開だったらどうしよ。それこそ後藤さんの頑張りは何だったのかってな話になってしまう。
まぁ2点しか装着できないってことを考えたらその後は伊達さんがプロトタイプを使い後藤さんが正式なものを使うのが戦略上としても気持ちの上でも当然だからそうなるんだろうし、開頭手術したわけだからさすがに激しい運動(笑)は無理ってんで直ったベルトを持ってきてくれてあとはサポートに回るのかもしれないけどね。