『BOSS』Case5「節約殺人レシピ」

松下さんとボスの探りあいは迫力あったし、動機は女同士の見栄の張り合いであり、家族に出て行かれた孤独な女の生きがいはブログだけってのはまぁ理解できるとまでは行かずとも、時々わたしも感想“書かなきゃ”と思ってしまった瞬間いやいや義務でもなんでもねーし!と我に返ることがなくはない程度にはブログをやってたりするんで1割ぐらいの共感を抱えながら見ちゃったんだけど、お互い“見栄を張ってただけなんですよ”という真相を明かされてもなお「刑務所の中でもブログ更新できる・・・?」と真顔で聞く松下さんはただただおぞましかった・・・。
とまぁ松下さんの演技は見応えありましたが、どれほど知識があり掃除力にも長けている主婦だとはいえ、その知識は「テレビドラマ」から得たものなわけでさ、ルミノール反応一滴も出ないほど痕跡消せる(掃除できる)ってのはさすがになぁ・・・。ていうかクセで電気消すのはわかるけど、電気消した状態で血痕掃除するわけねーだろと。掃除が楽な場所=納戸ってのも意味わかんないしw(普通風呂じゃね?)、つーか「何も出なかったら責任問題」ってんなら室内も徹底的に鑑識が調べろよと。ヤマコーさんが犯人だった3話同様ゲストの演技力で見れちゃうことは見れちゃうんだけど捜査の『決め手』となる部分がおざなりすぎると思うの。例えそこを見るドラマではないとしても。
もっと言っちゃうと高校時代の同級生(見栄張り対決)は女ならではの動機としてアリだとしてもそれ以外の三人はさすがにちょっとムリがあるというか、この人は犯罪、それも殺人などというハードな犯罪に対するハードル低すぎじゃねーかと。確かに生まれつきそういう人もいるけど、この「カリスマ主婦ブロガー」の設定は多分そうではないよね?。旦那だけでなく子供も出て行ってしまうぐらいだからそんじょそこいらの“しつけに厳しい”レベルではないのだろうし、思い込みが激しかったりまぁ病的な面は元からあったにしても、4人殺したら問答無用で死刑だぜ?その動機が「カリスマブロガー」という地位を守るためってなぁ・・・・・・。さらにここまでつっこむと難癖レベルかもしれませんが、本を出版するほど影響力のあるカリスマとなるとブログの閲覧数もハンパないだろうし、この主婦のブログを楽しみにしている熱心な読者とスーパーの無料レシピを手にする客って「層」が被ってると思うのね。せめてバレない程度にレシピをアレンジしてるならまだしもあんなバカそうなヤンママにバレるぐらいだから丸パクリに近いぐらいの状態だろうに誰も気付かなかったのかなーと。
一番なんだそれ(笑)と思ったのは、ハセキョーの指示で成海ちゃんが「野アザミが自生してる場所」をピンポイントで調べだしたことでした。どんなデータベース持ってんだよ(笑)。


不器用ですから片桐と絡みそうなウエイトレスが木南ちゃんだったんだけど、わざわざ木南ちゃんをキャスティングしておいて単なる片桐(オタ)用ラブ要員のはずがないので、片桐が恋した女は犯罪者だった!!的な片桐メイン回が今後やってくると期待していてよろしいかっ!?よろしいなっ!?。



・・・で、ピーピーどこいったピーピー!。別に出さなくてもいいから(本当はよくない!)せめてボスの周囲に不穏な空気が漂ってる!?とか異変が起きつつある!?といった種まきをしておいた方がよくないか?。ラスト2話、欲を言えば3話はピーピー絡み(西田さん絡み)の事件なのでしょうが、いくら1.2話で出てるからと言ってもこれ以上放置すると結局唐突な印象になってしまうと思うんだけど・・・。