『仮面ライダーオーズ/OOO』第32話「新グリードと空白と無敵のコンボ」

予告でバースドライバーを握ってフルフルする後藤さんってばついに・・・っ!つつつつつついに本編で後藤さんがライダーになる瞬間を拝めるのですか・・・・・・・・・っ!?!?!?。
後藤さんがバースになるときは伊達さんに何かがあって変身できないときだろうと予想してはいましたし、以前真木博士が伊達さんは“特に”メディカルチェックが必要だとか言ったことがあったもんだから伊達さんにそっち方面の問題が発生し後を継いで後藤さんが2代目バースに!!と夢想したもんですが、でも一向にそれらしき兆候は出ないし、ていうかもはやこの作品から伊達さんがいなくなることはありえないってかいなくなったらどうすんだよ・・・ってぐらい存在感ありまくりだもんで、もう後藤さんはずっとアシスタントでいいんじゃないかな^^と思ってたんだけど、まさか瀕死の重傷とかではなく伊達さんが“攫われたから”ってのはなかった!!その発想はなかったよ靖子!!攫われた師匠を救うためについに変身する後藤さんってことですよね!?なにそれ漲りまくりじゃねーの!!!。これまで結構予告に釣られまくってきたことを思うに『後藤さんがついに変身すると見せかけて・・・しませんでしたー!』ってことはあるかもだけどでも今回後藤さんは目の前で黒い煙によってこの世から抹消され「無」になる人々の姿を目の当たりにしてたじゃん。わざわざ後藤さんに対してそういうカットを用意したってことは、後藤さんの中のヒーロースイッチが入ったってことだと思うんだ。
当初後藤さんが掲げていた「正義」や「世界を守りたい」って想いはそれこそ“愛は地球を救う”と同レベルってか願ってるだけであってなんら具体的ビジョンを伴わない単なる“理想”だったと思うのね。でもバースとして戦う伊達さんのサポートをする中で、そしてオーズとして“戦う理由”であり“救う立場としての自分の在り方”でありを体現する映司の姿を見て、後藤さんの中の「正義」の意味というか範囲というか、そういうものが変わってきてるんじゃないかなと。で、ダメ押しとばかりに自分の目の前でなす術もなく消えてゆく人々の姿を見てしまったことでそれが後藤さんの中で明確になったんじゃないかなーと思う。だからきっと今こそが後藤さんが変身する時なんだよ!ここで変身させなかったら俺オーズを見限るからねっ!。


で、ついに明らかになった映司の過去ですが、要するに金持ちのボンボンが親(家庭環境)に反発して紛争地域にノコノコ出向いてみたものの内戦に巻き込まれ連れ戻されたってことなわけっしょ?なんだかなぁ・・・。伊達さんみたくそういう地域に行って何かが出来るならば行けばいいと思う。でも映司は“学生”って身分でそんなとこに行ってたわけで、“内戦の資金”となってた寄付金だって出所は親だろ?。親から貰った金なんて自分では使いたくないからと寄付するのは別にいいんじゃね?ってなもんだけど、そもそも親に反発してるからといってそんなところに出向くことからして甘いってかさー、伊達さんはあの頃の映司は「命賭けてた」って言うけど映司が“そこ”で命を賭ける理由がわたしにはどうも分からないんだけど。自分の意思は無視されて人気取りで美談にされたとか言ってたけど、親にしてみりゃ助けられるならばなんとしてもそんなところから子供を救い出したいと思うのが当然だし、そんな『バカ息子』を自分の商売の材料に使おうが親の勝手。実際のとこ映司の家庭がどんな感じなんだかは(今んとこはまだ)分かりませんが、そこで「乾いてしまった」とか言われても同情なんてできないどころかだったら大人しく干からびてれば?と思っちゃう。そういう経験を経た上で、全てから手を引くのではなく乾いていてもなお「自分の手の届くところ(両手を広げたぐらい)にいる人々は自分がどうなろうとも助けたい」と思うのが映司という青年であるってことなのでしょうが、それも一つの考え方だよねと認めた上でわたしはそういう人間が好きではない、と思う。
つーか「明日のパンツさえあればいい」ってのもボンボンなら超納得です・・・。ルカ姐さんじゃないけど本当に貧乏ってか今日食べるのにも必死な生活を知ってたらそんなこと言えないだろうと思うもんね。息子使って人気取りするような家族だから万が一息子がマスコミに喋ったら大変だと監視ぐらいつけてても不思議じゃないし、だとしたら映司もそのことを知ってると思う。その上で“その日暮らし”してたのかーとか思うとマジ幻滅。古着屋で買って着たら買い戻してもらってるだっけ?あのへんなファッションのおかしな設定も、映司は買い戻してもらってるつもりでいるけど実は実家の息がかかってるってか息子の着たものは全て親が買い取ってくれてるからこそなんじゃねーのと。それならば超納得だもん。
つーかこれまでは心配しながらも見守ることしかしてなかった比奈ちゃんが後藤さんの制止を振り切ってまで身体張って映司の暴走を止めたのって、映司くんが金持ちのボンボンと知ったからでしょ?としか考えられないわたしってとことん・・・^^。これまで自分やお兄ちゃん、身近な人達に救いの手を伸ばしてくれた映司くんだけど、映司くんに救いの手を伸ばしてくれる人はいない・・・だったらわたしがっ!と立候補した比奈ちゃんだけどさ、映司に救いの手を伸ばすのは、映司の乾いた心を癒すのは、「女」じゃないと思うんだよねぇ。 “自分が関わっていた村一つ壊滅した中で自分だけ金の力で救出された”ってのは具体的な理由ってだけであって、そもそもなぜ映司が紛争地域に出向いたのか、その結果自分の命を大切にできないような人間になってしまったのはなぜなのか、その大元の原因は『家族』にあると思うのね。だから映司を救えるのは、最終的に手を伸ばしてやるべきなのは親や兄弟なのではないかと。次回は映司の高校時代を知ってる人物が登場するみたいだし、家庭環境を含めた映司の掘り下げが(ようやく)なされるようなんで、そこらへんのモヤモヤを解消してくれると信じてまぁもうちょっと付き合うけど。


で、映司がグリード化するのかと思ったらそっち(真木博士)かよ!!!ってのは面白い展開だった。紫のメダルの器として必要なのは「無」であり、映司のそれが「受身の無」だとしたら真木博士のは「攻めの無」というか、結果的には紫のメダルを身体に取り込むための『無』を抱えている“同人種”なんだけどその意味するところは正反対というか、「無」からなる紫のメダルの力を使って一方は暴走しつつもヤミーを撃破し一方はヤミーを産み出す、そういう構図が面白いなと。
でも・・・・・・プトティラは酷いな(笑)。ビジュアルはかなり好みなのにいろいろと残念すぎる(笑)。凍らせといてケツむけるからなにすんのかと思ったら尻尾で殴って破壊って・・・いや、その攻撃自体はいいとしてもテンポ悪すぎない?。もうちょい見せ方なかったのかよと・・・。てか「ごっくん」てなんのアニメだよw。自分でプ・ト・ティラ〜のひっさ〜つ♪って歌うなwww。さすがにこれは「歌は気にするな」で済む話じゃねーぞw。本編が急激にシリアス展開になりつつあるからせめて変身ギミック(玩具)だけでもキュートなものをという気遣いなのかもしれませんが、これはさすがに雰囲気ぶっ壊しすぎってかプトティラてめー空気読めよ!とつっこまずにはいられねえぞw。
てかヤミーが遊園地に出向いて「欲望が渦巻いてる」とか言ってたけど、遊園地で渦巻いてる欲望と言ったら「あれ乗りたい〜!」とか「観覧車でチューしたい」とかその手のものだと思うんだけど、その程度のことでこの世から消滅されられちゃたまんないわよね(笑)。


で、ところでウヴァさんどこ行った?。巳之たんは一応映司の「たまたま」と「これぐらいの範囲」という言葉を自分なりに咀嚼して「いいことしたのに恨まれちゃたまんない」と自嘲しつつなにやら考えてるっぽかったけど、先生の妻子は全くの放置って、それはちょっとエピソードとしてお粗末だろう。巳之たんがお金を届けなくなったら母親も目を覚まして働くようになるだろうってか?。欲望なめんな。てかわたしは先生の妻子は決して巳之たんが両手を伸ばした範囲外だとは思わない。これまでは匿名&自己満足の範疇でしかなかったけど、現実問題母親は無職でありながら闇金システムにどっぷり漬かってるわけで、そして巳之たんは闇金社会に多少なりともツテがある。だったらここで一歩踏み出して恩師の妻子に手を伸ばしできる限りのことをしてやることが巳之たんにとって恩に報いることだと思うわけで、もちろんそこまで映司に導かせろだなんて言わないけど、今の映司はそれどこじゃないにせよせめてそれらしき方向に進むんじゃないか・・・ってところを見せなきゃ映司が「救った」とは到底いえないだろうと。いくらなんでも今回のゲスト話は酷かったと云わざるを得ないわ。