『生まれる。』第2話

これだけ問題山積みなんだからサクサク展開してかなきゃなんないのは分かるけど、それにしてもなんだかなぁ・・・。母親が子供を産むと決意する流れも軽いし、長男の出生の秘密が長女ばれするのも軽いし、そのくせ冒頭の一般人のコメントとか会議という名目での高齢出産状況説明シーンとかはしっかりやっててさ、何コレ高齢出産推奨ドラマなん?。それにしちゃ母親の「あんたたちに迷惑掛けるつもりはない。自分ひとりで育てるから何も心配しなくていい」って言い草はお粗末すぎんだろ。娘は今すぐどうこうって話をしてんじゃなく子供が大人になるまであなた(母親)はちゃんと子供を育てつつ働いていられるのかって言ってるわけじゃん?。ただの母子家庭ならともかくあと10年たったら60歳じゃん。子供が10歳の時60歳越えてるわけじゃん。それって世間一般からしたら“定年”なわけで、そこは自営業だからなんとでもって言うかもだけどでも何かあったときに保障がないのが自営業なわけで、せめて子供が全員自立してるってんならともかく次女はこれから大学に行くつもりなわけだし、つーかそもそもこれまでもパン屋(パン職人)として働いていたわけではなくこれまでは店のことはほぼノータッチだったわけっしょ?。それで「なんとかなる」ってマジで根拠ゼロだし無責任すぎんだろ。そもそも出産後子供も自分も“無事で”いられる保障なんてないじゃん。むしろなにかある確立のほうが圧倒的に高いだろ。それなのになんで「子供には迷惑かけない」だなんて言えるのかと。そんなことを51歳にもなって言う母親の気が知れない。まぁそんな人だからこそ51歳で妊娠するような“ザマ”になってんだろうけどさ。
それに、大杉漣の医者もどんな事情であれこの世に生を受けた子供には「おめでとう」と言ってあげたいってのはいいけど、あえてこういう言い方をするけど『そのせいで』51歳の高齢妊婦が出産を決意したわけじゃん。その責任取れんのかよと。あんたのポリシーは勝手だけど患者の状況を考えずに祝福だけするってのはただの自己満足、ただのエゴだろうがと。一応それだけじゃない的なことは編集長の話や長女が取材申込に出向いた時の態度なんかで描かれてはいたけど、これが母親の高齢出産一本に集中して描くドラマであれば恐らく医師目線というか、例えば望まぬ妊娠をしたケースなんかを通してこの医師の掘り下げもされるだろうけど、これだけあれもこれも手を出してる現状からして“厳しいけれど頼れる先生”としてしか描かれないだろう。それは編集長も同様。総じて“薄っぺらい”って印象なんだよなぁ。