『海賊戦隊 ゴーカイジャー』第7話「ニキニキ!拳法修行」

前回の感想の中でわたしはこう書きました。

喋り方とかどうなってんだろ。あれから数年経ってもまだゾワゾワだのワキワキだの言ってても嫌だし、だからといってジャンが普通の口調で喋れるようになってたらそれはもはやただのイケメンすぎる兄ちゃんでしかないんでそれもどうかと思うしなぁ(笑)。

と。
で、数年経ったジャンがどうなってたかというと・・・


「よーし、みんなで一緒に修行するぞ!俺もニキニキのワキワキだぁー!


変わってねええええええええええええええええええええええええええええええええ(笑)。
いやーやっぱジャンはジャンだわ。肌ってか皮膚(笑)は衰えてんだけどw目の強さは変わってなくて、やっぱジャンはジャンだなーってしみじみしちゃったよー。
ていうかアイムとハカセ(そういうヤツだって分かっちゃいるけどアイムの背後にすら隠れるドッゴイヤーさんには男の子としてのプライドってもんはないのか!ないよな!w)との身長差ヤッベエ!やっぱジャンカッコイイ!!。
修行中にナビィからザンギャック出現の連絡を受けたアイムとハカセに「いくんだろ?」と聞くジャンは、「このままでいるのはいやなんです」というアイム、そして「まだ修行を始めたばかりだけど、僕はあいつと戦わなきゃいけないんだ。僕が、変わる為に」とハッキリ言いきったハカセの「戻ってきたら修行の続きを」に
「うんにゃ。俺が教えることなんて、もうねーよ」
「修行なんて本当はどこででも出来るんだ。(子供の頭をポンッ)高みを目指し、学び、変わろうとする気持ち、それさえあればな」
って、マスター・ジャン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!まさにマスターの風格!!!!!。
ジャンはジャンなんだけど、やっぱりニキニキのワキワキなんだけど、大人になったを通り越して「風格」が漂っちゃってる。これこそがジャンの“拳法家”としての成長の証なのだろう。
でも、ジャンの言葉に力強く頷きながら「マスター、最後に一つだけ、よろしければお名前を教えていただけませんか?」と言うアイムに、
「俺、ジャン。漢堂ジャン
(鼻の下ヘヘンッ)
虎の子だっ!」
キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
やっぱジャン!どれだけ風格が出ようともやっぱジャンだよおおおおおおおおおおおおお!!!!!や、やっぱまだ虎柄パンツ履いてるよねっ!?!?ボクサーブリーフなどというオサレアイテム身につけちゃったりしてないわよねっ!?!!!!!!!。子供たちと一緒に今日は川で修行だー!なんつって虎柄布巻いて一番に水に飛び込み子供たちをドン引かせたりしてるのよねっ!!!!!(応援団みたいな格好で修行しにきたドッゴイヤーさんを見てざわざわする子供らバロスだったwww)。
で、「虎の子?・・・ええーーーーーっ!?」と驚くアイム&ハカセに「知らなかったの?マスター・ジャンは、虎に育てられた戦士、ゲキレンジャーのゲキレッドなんだよ」とジャンの弟子である少年が誇らしげに言うわけですよ。これすっごくよかったと思う。ジャンはまさしく『子供たちのヒーロー』なんだよね。ジャンが今も子供たちに愛されてるんだなーってのが伝わってきて、当時のショーを思い出してブワっとこみあげるものがあったもん!。
(・・・・・・レツも今頃さらにファンタスティックテクニックになって女子をジュワンジュワンさせまくってんだろうなー。だがしかしなつめには渡さん!断じて渡さんっ!!)
子供たちに囲まれながら「早く行け、仲間たちが待ってるぞ」と二人に言うジャン。
そして「あのお兄ちゃんたち、大丈夫かなぁ?」と心配そうにする子供たちに、
「だーいじょぶさ。あいつらもスーパー戦隊なんだから」
うおおおおおおおお!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!ジャンが「スーパー戦隊」って言うとかこの世界最高すぎんだろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!←昂ぶりすぎてわけわかんなくなってる人
ゴーカイジャーのロボ戦(ゲキビースト参戦)をジャンがあぐらで見守ってるとかなんだよもう・・・・・・・・・隣空いてますか?。この時のジャンが嬉しそうでありながらもなんだろう・・・ちょっとだけ寂しそうというか、眩しそうというか、なんともいえない表情をしてて、ジャンいい男になったなぁと。だから隣空いてますか?(斜め後ろでもいいです)。
そこへやってきたマスター・シャーフー!!
「よいのかジャン、まだお主に出来ることがあるのではないのか?」
「かもしんない」
「ウム」
「でも、あいつらは自分で変われるよ。俺たちの魂は(ロン玉(慟哭丸)をギュっと握って)ちゃあーんと受け継がれてる。ズンズンだ」
トライアングルの棒ひょいっと奪ってチーン♪
「・・・ムムッ」
「さーて、俺も負けないように、修行すっかぁ」
「ああっ・・・(チーンてされた・・・)」
ああもうっすっかりマスターが板について猫すら余裕で手玉にとっちゃうマスタージャン素敵!!!素敵いいいいいいいいいいいいっ!!!!。
猫もご健在でなによりです。
てかジャンがまだしっかりと慟哭丸を下げながら日々高みを目指し修行を続けてるって胸熱だろ。「俺たちの魂」と言いながら慟哭丸をギュってするジャンとかこれぞ胸熱ですよ!!!。その「俺たち」にはしっかりと理央様とメレ様も入ってるんですよね!!(じいいいいいいいいいいっん)


これまでのレジェント回との大きな違いはゲキレンジャーの「大いなる力」の象徴としての合体ロボが出なかったことなんだけど、その理由としては玩具展開しないからってのがまぁ・・・最大にして唯一の理由なのでしょうが、OP曲が流れなかったことも含め、今回は「高みを目指し学び変わる」という思いがあれば「修行なんてどこででもできる」=「暮らしの中に修行あり」という教えを実践(会得)するには長期的スパンが必要、つまり現時点では大いなる力へのとっかかりを掴んだってことなわけで、だから具体的に「合体ロボ」という形にはならなかったのかなぁ?とわたしは補完しました。そう思えばいつかハカセとアイムの修行の成果=高みを目指したいという思いに応えてレンジャーキーが2段階進化し合体ロボが出現するかもしれないもんね!。ロボはともかくOP曲が流れなかったことはまぁ・・・ガッカリではあるけれど、でも作品を象徴する言葉=教えがゴーカイジャーに伝わる流れはとても丁寧でよかったと思った。少なくともデカよりは全然よかったよ。
つーかこうなってみるとやっぱりボスの出張り様は異常やなw。

で、その教え。ゲキの問題点ってか不満点ってのは「暮らしの中に修行あり」をテーマにしてしまったが為に敵側と比べ主人公側の“修行”があまりにもショボく見えてしまったことに尽きると思うのだけど、これまで圧倒的なまでの強さを見せつけていたマーベラス様とルカがまさに「暮らしの中に修行あり」を長年行い続けてて、だからこそ強いんだ!という描き方をしたのはすこぶる上手いと思った。そのおかげで遊んでるようにしか見えなくても実はそうじゃなかったんだという・・・フォローというか、今更ながら激獣拳サイドのあれも日々是修行だったんだなーと改めて思わせてもくれたし。
この作品が上手いなーと思うところって、単純にハカセ(とアイム)の話のみにしないでハカセの目(成長)を通して他のメンバーの掘り下げもちゃんとしてることなのよね。マーベラス様とルカの“強さ”の理由を描いただけでなく、ハカセが抱える鬱屈というか劣等感に気付いてやりながらもだからと言って自分の口から二人の努力を教えてやるのではなく、ハカセ自らそれを知りそして自分はどうするべきか気付くまで静かに見守ってやるジョーさんの優しさと細やかさも見て取れたし、それにアイムの日頃の言動は天然のものではなく“自らを律している”ゆえのことだってことも分かったし、すごくバランスよく描いてるなと思う(・・・まぁデカ回は完全なるマーベラス様単独回だったけどね^^。それは相手がボスだか仕方ないよね^^)。それから以前は「カンペキに計算してやるのは得意だけど確証がないのは怖くて、とっさの時に勇気が出せない」と言ってたハカセがまだ修行を始めたばかりにも関わらずあいつと戦わなければならないんだと迷いなく言えたのって、魁ちんからもらった『勇気が力になる』という教えがあったからだと思うのね。こうやってコツコツと積み上げるのってすごく大事。
EDでアバンと同じこと=日常を繰り返しながらも目を見張る成長を見せるハカセが「ルカも高みを目指そうよ」って言うのを聞いてフフッと嬉しそうに笑うジョーさんちょおおおおおお素敵だったもんね!。一方マーベラス様は間違いなく強いんだけどフライパン持たせたらハカセと同じこと(フライパン直接触って「アッチ!!」)してるしw、ほんとバランスいいよなー。
つーか虎の子探しに洋品店に出向きおばちゃんパワーにあてられて茫然自失のジョーさんったらwww虎柄でなくヒョウ柄だしwww完全に心折れとるがなwwwwwwwww。
そして赤のロングコートに赤黒チェックパンツを合わせるマーベラス様はとんだマベコレwww。
でもマーベラス様とトラネコ(笑)はキャワワ!!トラネコ抱っこしてドヤ顔でナヴィに見せるマーベラス様アホキャワ!!!!!バッカじゃないの!(笑)。
だがしかしそれ以上にバカなのは殿下です(にっこり)。
「パチャカマック13世」と聞いて「パ?チャ・・・長くて覚え難い名前だな」って殿下そうでもないですよ殿下w。
「期待しているぞ、パカチャマック」
「パチャカマック、でございます」
殿下のバカ度増してね?w。この人絶対給湯室で部下全員から「あのバカなんとかしてくれよおおおおおおお!」って言われてるに違いないw。
てかパチャカマックも初代は超絶強かったってな触れ込みだけど、少なくとも先代と当代ははっきり言ってセンスゼロ!むしろマイナス!よなw。見返して見るとパチャカマック“家”は使い手として知られてると言ってるんであって目の前の13世が使い手だとは一言も言ってないんよねw。丁寧描写すぎるw。
そんなパチャカマック13世の磁石拳に「二度もひっかかるか!」な三人がめちゃめちゃカッコよかったんだけど、あれ打ち合わせナシで三人が同じこと考えてたら激燃えなんで、その方向でお願いします。


でさ、ちょっと疑問ってか思ったことがあるんだけど、ハカセとアイムがジャンに弟子入りしたのって、三人は武器がなくともそれなりに戦えていたのに自分たちはやられるがままで何も出来なかったからなわけだよね?。でも別にキャプテン・マーベラスが二人に「弱い」だの「使えねーな」だの言ったわけではなく、マーベラス様だけでなくルカもジョーも別に二人のことを責めるどころか全く気にしてる素振りはなかったよね。だから二人は勝手にってか自ら落ち込み反省し強くなりたいと思ったってことなわけだけど、そもそも二人はどの程度の「戦闘力」として扱われてんのかな?。未だ何のためにザンギャックと戦うのか明確な理由・動機を持たないゴーカイジャーですが、だからなのか戦うために“5人の力を合わせる”的なシーンってまだないよね?。力を合わせる必要性を感じないってか、仲間だから発揮できるチームワークの結果力が合わさってるって感じなんだよね。それはわたしが当初想像してた「海賊戦隊」のイメージ通りなんだけど、そこで何が疑問かと言うと、お宝をゲットするための戦いにおける役割分担みたいなのってないのかな?ってことなのよ。例えばマベルカジョーが実行部隊でアイムは後方支援、ハカセはコンピューターを使って作戦立案や情報分析をするとかさ、そういう戦い方をするのかなーと思ってたんで、初回はハカセはまだしも姫であるアイムまで一緒になってふっつーに戦ってることに驚いたんだよな。
これまでに見たマーベラス様の性格からして戦い方を教えるわけでもなければこれぐらいの戦いをしてくれと求めることもしなかった(してない)と思うのね。基本は個人が目の前の相手に対してやりたいように戦えばいい、ただしやるからには勝つ!ってのがマーベラス様率いるゴーカイジャーのファイティングスタイルなのではないかなと思うの。で、これまでの戦いの中で純粋に“戦闘能力”においては性格面でも体力面でもマベルカジョーとハカセアイムの間に差(違い)があるであろうことは明らかで、それでも普通に戦っていた、というか、その差を気にしてる素振りはなかったじゃん?。これまでは“武器を奪われる”という状況に出くわさなかったからだとしても、二人が三人との戦闘能力差にああまで落ち込みそして強くなりたいと願ったのはちょっと意外・・・だったなぁと。むしろ“戦闘能力ではあの三人に適わない。だから今持ってる自分の能力をどう使いどう伸ばせば敵に対抗できるだろうか”と考えそうなのにと思ったんだよね。戦いの内容によってそれぞれの能力を適材適所で発揮することで勝ってきたゴーカイジャーだったが、それでは通用しない敵が出現→強くなりたい!だったら分かるけど、パチャカマックさんがはっきり言って大したことない(笑)ことも相まって、「やる前から無駄だと諦めたりせずコツコツと努力することが高み=強さを目指す道だと知った。だからあいつらは自力でやるべきことを見つけられる。だから俺がこれ以上教えなくても大丈夫だ」というゲキレンジャーからの教えがよかっただけにその発端、ハカセとアイムの心の動きがちょっと唐突に思えたのは残念だったかなーと。
パチャカマックの“手”を破壊し、ルカに「二人ともやるーぅ!」と褒められ、虎ポーズで「いっしっしー!」と誇るドッゴイヤーさんってか竹内先生はキャワすぎでしたが(笑)。


とか思ってたところで次回は過去エピソードのようで、4人が何を求めて、何を認められてゴーカイジャーの一員になったのかが描かれる・・・のかな?。とするとアイムとハカセが戦う理由、強くなりたいと思う理由も分かるかもしれないよね。くっそー、ほんっとに構成上手いなゴーカイジャー!。