有栖川 有栖『長い廊下がある家』

長い廊下がある家

火村＆小説家アリスの短編集です。
つい先日某長期シリーズの完結編を読んだから尚更だと思うのですが、全く変わらない火村先生と小説家アリスの状況に停滞感を覚えてしまった･･･。事件が解決したあとさりげなく口笛吹いちゃう火村や、自分のファンを自認する頭おかしい男との会話の中で「私」から「俺」に変わる火村は相変わらずモエるんだけど、火村にでもアリスにでもどっちでもいいからここいらへんでそろそろガッツリと『変化』が欲しい。