『スクール!!』第1話

いかにもフジが作りそうな王道熱血ドラマ、しかも主演があんちゃんバージョンの江口ときたら鉄板企画なんだろうなぁ。初回だけど安定感があったってか、まぁ間違いないなってな手堅い作りのドラマだなと。
でもこういうドラマで「校長」が主役ってのはちょっと珍しい気がする。校長を主役にして学校を立て直すドラマときたら、立て直される対象としては「教師たち」ってことになるのが普通でしょうが、少子化+公立小学校=1学年1学級という現代だからこそ描ける舞台設定にし、そして江口を「民間校長」にすることで、校長自ら生徒(+親)を導くという展開にさほどの強引さを感じさせなかったのは上手いなと思った。トンネルトンネルうるせーけどな(笑)。
そして上手いといえば西島さんです。これは正しい西島さんの使い方ですね!・・・と思った瞬間気が付いた。これ進藤先生と速水先生が対立するドラマじゃないか・・・!(そっちが見たいw)。二人の対立を単なる「理想」対「現実」として描くのではなく、西島さん演じる桐原先生を、今回で言えば江口が子供が九九を覚えることに付き合う時間として30分与え、でもその直後に「こういうパフォーマンスは自分の経験値から判断するに逆効果である」と言わせたことで、頭の硬い現実主義者ってわけでもなくでも確実に一筋縄ではいかないのだろうなーと思わせるキャラにしてることで、ちょっと捻りがあるのかなと期待が持てそう。
で、今回のメイン生徒に「子供は大人より先に死んじゃいけない」とやけに力を込めて言っていたことだし江口は恐らく息子と妻を事故かなにかで亡くしているのだろうから、いずれ江口が息子の面影を子供に押し付けてるみたいなことを責められる話がありそうだし、西島さんは公式に堂々と現在の現実主義になったのにはある過去のせいだとあるので西島さんの過去話もあるのだろうし、他の教師たちもそれぞれ何らかの“問題”を抱えているようなので、教師の話と生徒の話をどこまで上手くリンクさせられるか、かなぁ。その上で「民間校長」が腐りかけてる(公立)学校教育を浄化してくれるところまで描いてくれたらこの枠の創設理由に見合うドラマになるんじゃないかな。
だがしかし脚本は秦・・・・・・・・・・。


イケメン枠は塚本と翔平くんですが、役の大きさからして塚本が自分を偽ってる5年の担任であるのはいいとして、人間のタイプ的に逆の方が良かったかなぁ。ていうか翔平くんがイマイチ・・・。まぁイマイチもなにも判断できるほどの出番はなかったわけですが、あの冴えない黒縁眼鏡は実はイケメンである素顔を隠すためにあえて掛けてるという設定だったりしませんかね?。そうすることに何の意味が・・・?とは自分でも思いますが(笑)。


それにしても、ドラマだから多少大袈裟な表現にはなってるのでしょうが、今の学校って男女問わず「さんづけ」で呼ばなきゃならないようなことになってんの・・・?あと全校集会の時に疲れたら座っていいとか。確かに「さん」と「君」で呼び分けたりましてや「呼び捨て」にして問題になるぐらいだったら「さん」で統一するってのはおかしくはないし、無理して立たせて貧血起こしたりぶっ倒れて頭打ったりしたら大変だからそうなる前に座りなさいってのも間違っちゃいないとは思いますが、それが『規則(ルール)』として決められてるってのがとても違和感だわぁ。
あと九九の「2かける2」を「にんにが」って言ってたのが非常に気になりました。わたし「ににんが」って覚えてるよ?。