『クローンベイビー』第6話

友くん演じるドーリの友達が実は甲子園に出場できるほどの腕前があるピッチャーだという設定で、樋口先生がかつてその少年に勇気を貰ったなどという展開にするのならば、なぜもっと早くから双方にその種をまいておかなかったのだろうか。野球少年の方は正宗イジメでボール投げたときに「さすが甲子園レベル!あの一球がなければなー(ニヤニヤ)」「うるせー!」的なセリフを一つ入れるだけで全然違っただろうし、樋口先生の方も正宗妹が先生の机をあさってるときにスクラップされた野球少年の記事があるのを見つけるとかさ、そういうワンクッションがあったら今回の二人の絡みに深みが出たと思うんだよね。初回からずっと出てたってのに明かされた野球少年の過去が“唐突”に思えるわけ。ドーリは金にモノ言わせて手下を好きなように使ってた極悪少年で間違いないと思うんだけど(ときめく!!)、そんなドーリとツルみながらも申し訳無さそうな表情を垣間見せるとかさ、“元々はまっとうな野球少年なのに失投の末甲子園行きを逃し肩を壊したせいで自暴自棄になり悪い仲間をツルむようになった”ってんならそれらしきところを見せてくれよと。それがあってこその「殺し方なんて分からない」じゃないのかなーと思うんだけど。
恐らく現場ではそういう意識で作ってたと思うんだよね。脚本も演出も演者もこの野球少年は「そういう子」のつもりで撮ってたんじゃないかと思う。でも残念ながらその全てが力不足です。まったくもって“唐突”な感じしかしない。
次は覚醒した野球少年が排他の摂理とやらで排除され、その次はオカジョーのターンでしょうが、当然オカジョーにもハッカーになった理由であり背景があるのでしょうが今んとこそれに関することは全く出てきてないので野球少年同様唐突祭りに違いないよね。だからお前のそのバイタリティの源はなんなんだ?な正宗妹と絡みまくってるからオカジョーの話は妹の話にもなるのでしょうが、だったら例えば今回の牛丼云々の時に「なんで牛丼なの?」「唯一知ってるおふくろの味ってやつ?」とかさ、いやオカジョーの背景がどんなだかわかんないから適当だけどw、これまでの妹との絡みの中でメイン回に向けての下準備をしておけよってな話なのよねぇ。
これさ、一応正宗とヒロを中心にした群像劇のつもりなんだろうけど、やってることが『相関図』レベルでしかないんよね。各キャラの描写は2.3行で語られる程度の人物説明でしかないし、キャラ間の関係性も「やじるし」で説明できる程度しか描かれていない。そこからの掘り下げが全くできてないんだよ。唯一深夜ドラマレベルだけどそれが出来てたと思うのがヒロと豪太の間のやじるしのみ。
で、ヒロはまだ覚醒してないんでしたっけ?。ヒロの目が赤くなったの見たことない気がするんだけど、正宗はマリカを殺してしまいたくなるのにヒロはちょっかい出し続けることができるのは、ヒロがまだ覚醒してないからなのかな。ヒロが最もクローンたちと接触してると思うんだけど、それなのに覚醒しないって・・・・・・・・・ヒロたんニブイのかな?w。