『モリのアサガオ』第4話

え?ツダカンこれで終わり!?と思ったら次回へ続くようで、とりあえず一安心。
しっかしツダカンはさすがの好演ですね・・・。捕まった時の表情もアレだし、釈さんの胸元をまさに視姦って感じで舐めまわすように見るその目つきったら・・・こんなやつ税金がもったいないからさっさと執行しちゃえばいいのにって本気で思ったわ・・・・・・(100回の「愛してます」に「もっと!」だの「おらおらどうした声が小さくなってきてんぞ!」だの煽るツダカンはたまらなく素敵でしたけど)。しかも渡瀬ぶん殴ってるし!!!。あれ懲罰の理由にならないのかな。ていうか「噂通りの色男だな」とか言ってたけど、15人もの女と文通するぐらいだから迫も色男設定・・・じゃないのかな?。
今回はこれまでと違い死刑囚自身の物語というよりもこれほど非道な男と獄中結婚した「ゆうこさん」なる女性の物語として描かれているので、変な言い方ですがこれまでで最も“普通に見れた”かな。これまでは感情移入とは違うんだけど、死刑という究極の罰を与えられることになった犯罪と、犯罪を犯すに至った経緯や理由と、それから現在の死刑囚の様子と、それら全部ひっくるめて死刑囚たちの物語に引きずり込まれながら見ていたわけですが、今回の話は死刑とはそういう意味では直接関係がない言ってしまえばゆうこさんの自己満話ですから。
だってゆうこさんの気持ちってか心理ってか、全く理解できないもん。自分がしたことの結果一人の少年が冤罪をかけられ自殺したという罪と、世間になんと言われようとも迫が“死ぬまで”尽くすことが何故イコールになるのかわたしには分からない。罪を償いたいんならまず冤罪かけられたままの少年の家族なりなんなりに詫びるほうが先だろうがと。迫と死んだ少年の生い立ち(育った環境)が似てて、そして迫が犯した罪も「放火」だってんで運命感じたと言うけどさ、なんつーか・・・メルヘン思考?とすら思うもん。中学生にもなりながら両親の不仲を改善するには工場がなくなればいいんだ!と考えその手段として放火を選んだってことからして元々思い込みが激しいというか悲劇のヒロイン体質的なとこはあるんだろうし、“人殺し”であることを誰にも言わずに(言えずにじゃないよね)生きてきたって時点でぶっ壊れてんだろうけどさ。そんな感じなんでゆうこさんの言うことやることにこれまでの死刑囚たちに対して抱いたような“何か”は感じないし、どうなろうがあんまり興味はないかなーと。そんなゆうこさんの自己を犠牲にした贖罪という名の自己満足に付き合わされる迫が全くもって“気の毒”には思えないような奴なんで、ほんともうどっちもどっちってかさ、勝手にやってろって感じなんだけど、これ最終的にはお互い真実の愛に目覚める・・・なんて展開になるのかなぁ。それはちょっと萎えるぞ。
でさぁ、刑務官にどの程度の権限が与えられているのか、逆の言い方をすれば死刑囚には独房に入ってくることを拒否する権利は与えられていないのかわかりませんが、渡瀬の独房に断りもなく上がりこみ好き勝手なことを一方的に語る及川は「悪魔か」と言われて当然だと思うの・・・。そういうキャラとして描いてるんだろうけど、及川のあの熱意なんだか若さなんだかはあまりにも独善的すぎてイライラしていたんで渡瀬が首絞めてくれてちょっと嬉しかったもんw。あとどうにかして欲しいのは私の務めは真実を伝えること(キリッ)とか言ってた及川彼女。真実を伝えるのは結構だけど付き合ってる相手が刑務官という『特権』使いすぎじゃねーかと。ゆうこさんの独占コメント取ってたけどさ、あの女一人だけ裏口で待ち構えていられたのもどうせ及川が裏口の存在をペラったんだろ?とか思ったもんなー。ゆうこさんの「有名になりたかったから」ってコメントをスクープとして書いておいて、どうやら本心はそうではないとなったら「間違ったこと書いたら正さなきゃ」って、そりゃそうなんだろうけど間違ったことを書いたこと自体は反省しないのかよってどうにも反感を抱いてしまうのよね。


ゆうこさんと思しき女を刺そうとして及川を刺しちゃった少年は、迫に焼き殺された8人の野球少年の誰かの弟かなぁ。できるなら迫を殺したいけど無理だから代わりに迫と結婚した女を殺そうと思った、とか。そのことでゆうこさんは被害者(山下くん)には残された遺族がいることに思い至り、迫に尽くすことで救われることばかり考えていた自分の愚かさに気付く・・・とか?。それと同時にゆうこさんと間違えられた谷村美月ちゃん演じる女の子が渡瀬の妹なのだとしたら、妹を庇ったことが渡瀬が及川に心を開くキッカケになるんだろうなー。


柄本っちゃんとぬっくんの監房用語しばりしりとりはハイレベルすぎです(笑)。