『黄金の豚―会計検査庁 特別調査課―』第2話

前回も思ったけど今回に至っては芯子が「仮釈放中の詐欺師」であるという設定が活かされてないってかマイナスの方向に作用してるとしか思えん。調査に入られた警察署の人達は提出された名簿に従って調査官を一応“調べた”とか言ってたけど、どこまで調べたのか知らんけど偽名どころかおもきし本名名乗ってる仮釈放中の人間に気付かないってのもおかしいし、芯子も芯子で警察に行かなきゃならないならバレないように変装しろよと。どう見たって一人おかしいだろ。そういう努力ひとつせずに、顔なじみの刑事に見つかりぶん投げて仮釈放中に事件を起こしてしまったと思うのはいいとしてもそこで荷物まとめて逃亡するってどういうことよと。思いっきり犯罪者脳しといて金返せとか言うなっての。
1話のオチがああいう感じだったし、警察が『日常的な』機密費横領を認めるわけにはいかないってんで妥協だか苦渋だかの末の落としどころが「いち警察署幹部たち」による「12万円」の私的利用ってことだってのはアリだとしても、片手を失った少女に対する謝罪はねーのかよと。むしろそれが一番大事だろ。多くの心ある警官が敬礼をし、少女もそれに敬礼をし返したってことで“警察”と少女の間で和解が成立したってな解釈なのかもしれませんが、でもあの敬礼をしていた多くの警官たち、つまり幹部ではない普通の警察官たちは機密費横領には何ら関わってないわけだよね。それどころか彼らは機密費の本来の使い道である捜査協力費を自腹で払ったりしてるわけじゃん。当然彼らも幹部たちが機密費使って豪遊してることは知ってる(気付いてる)だろうからあの場で会計検査庁がズバっと暴いてくれたことで多少なりともスッキリしただろうし、その上で自分たちは「警察官」としての誇りを示した敬礼だった・・・ってなことかもだけど、それにしたってあの警官たちにとってはあの女の子の存在自体が「誰??」ってなもんだろw。そんな中途半端な状態をオチとはわたしは認めねえ!。
てか警察からしてみれば暗黙の了解を会計検査庁が一方的に破ったってか、顔に泥塗りたぐられた感じなわけでしょ?。だとしたらその中心人物であるあの女、何がなんでも許さねえ!ってなると思うんだけど?。久留米がどれほどの力を持っているにしても、芯子が犯罪者である情報を持ってるのは当の警察なわけだから、警察が管理してる情報を警察にバレないように操作するなんてさすがに無理だろ。てことは即バレだろ普通。こういう話をやるんだったら偽の身分用意するとかしろよと。なんつーか、全てが雑って感じ。
詐欺師が会計検査庁の職員にという設定とともにもう1つのウリってか見所は篠原さんと大泉のやりとりだと思うのですが、前回からの引き続きである冒頭でギャーギャーやってただけで「金返せ」「返さない」もないし、かと言ってノンキャリの大泉が男見せようとしたのに結局芯子がいいとこ持ってってるし(協力体制ってよりも芯子のアシスタントにしか見えんw)、それも中途半端だしねぇ。
もはや見所は大泉と桐谷くんのノンキャリ友情物語しかねーな。