『ハンマーセッション』最終話

うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん・・・・・・・・・
例えかつて自分がすごした児童福祉施設(?)を取り戻すために、恵まれない人に与えるためによからぬ金(なんだよね?)を詐取し続けてきた「義賊」だとしても、それでも罪は罪じゃね?。警察上層部は裏金がらみで赤羽4号の存在ごと隠蔽しようとしてるわけだからあそこで楓の父ちゃんが逮捕したとしても本来のやり方で「罪を問われ」「罪を償う」ことはできなかっただろうけど、でも罪は罪だろ?。どれだけ生徒が「蜂須賀にいろんなことを教えてもらった。蜂須賀は自分たちにとっては詐欺師なんかじゃなく『先生』だ」と訴えたとしても、それはそれこれはこれだろうと思った。そもそもこのクラスは「罪を犯すハードルが著しく低い」ヤツラの集まりなわけでさw、だからこそちゃんと『どんな理由があったとしても悪いことをしたら捕まる』『自分がしたことの落とし前はちゃんとつけなきゃならない』と教えることこそが最後のハンマーセッションなんじゃないのか?と。蜂須賀自身はそれをちゃんと分かってて、だからこそ『生徒の前で逮捕される姿を見せること』を選んだわけだけど、わたしはやっぱり逮捕されるべきだったと思う。楓父に連行される蜂須賀に垂れ幕とともにありがとうと叫び手を振る生徒達、そんな生徒達の声を背中で聞きながら涙堪える蜂須賀→どこかの学校の校門をくぐる赤羽4号の背中 とかさ、逮捕されたけどモロモロの事情があって(それ自体蜂須賀にはどうすることもできないわけだし)秘密裏に釈放されどこかで教師として新しい人生を送る・・・のかもね?って感じの方が良かったと思うなぁ。
てかあれだけ教育者としてどうなんよ!?と思わせ続けた教頭の扱いあれでいいんかよw。実は蜂須賀に恋してました(笑)ってな展開はアリだとしても当の蜂須賀はいなくなるわけで、そのうちきっとまた校長を追い出す云々って言い出すんじゃねーの?w。てか教頭ってそもそもなんであんなに反校長を前面に出してたんだっけ?。見るからに教育方針とか経営方針とか合わないっぽいから単純に眼の上のたんこぶがいなくなれば自分の理想の学園が作れるってことだろうけど、蜂須賀ラブと校長邪魔は別の話だと思うわけで・・・。まぁ蜂須賀センセイに恋したことで教頭もまた変わったのでしょうが、いくら恋したからと言って自分の目的のために生徒を脅迫するような性根がそうそう変わるとも思えんしなぁw。
それに本筋ではないとはいえ警察の裏金云々に関しては楓父が音羽4号を見逃したことで追求することもなくなったのだろうし、あとまぁオマケ的な扱いとはいえヤクザの親分六平さんは警察内部の事情なんざ関係ないわけだからそれこそ“逃亡犯”のままなわけで、生徒たちは大なり小なり変わったかもしれないけど大人の世界はなんとなくうやむやのまんまって、ものすごく残尿感・・・・・・・・・。


てか最終回だってのにああいう出方するフィリップくんこそガッカリだよ。いや、フィリップくんに罪はない。フィリップくんはきっと撮影に参加したかったと思うから、悪いのはこういう状況を招いた周囲のモロモロ。映画の撮影や舞台の稽古があるって分かってたんだろうから、藤井じゃなく坂本をダンス留学させるとかさ、終盤の不在を不自然に見せないためにいくらでも方法はあったと思うのね。でもそういうつもりは皆無っぽかったじゃん。楓以外の生徒が一人欠けてようが別にいいっしょ!って感じがしてなんだかなぁ・・・って気持ちになりました。


各話の出来にやや波はあったし、痒いところに手が届かないというか、いろいろと勿体無いなーと思うことはあったけど、可愛い男の子と女の子とあと超カッコイイもこちゃんを愛でるという意味ではなかなかいいドラマでした。
なにげにこの枠のドラマほとんど見てたから次クールからなくなっちゃうのはちょっと寂しいなぁ。