『仮面ライダーオーズ/OOO』第3話「ネコと進化と食いしん坊」

アンクが投げた3枚のメダルをガッと掴んでの「変身っ!」が異様にカッコよかった。この回2度目の変身もカッコよかったし、さすがライダーになりたくてこの世界を目指しただけはあるわね。
でも必殺技いきなり不発てなぁ・・・・・・捻ったつもりなのかもだけど、最初はやっぱ燃えさせて欲しいなぁ・・・。
てかあのバッタ足なに!?どうなってんの!?!?。普通に考えてCGだと思うけど、だとしたら東映(特撮チーム)の技術ってすごい向上してんだなー。

アンクさんは命令を下すのは俺の方だと言い張ってはいたものの、誰かにオーズになってもらわなければメダルを集めることができないと。映司はそれを逆手に取り妹を始末しようとするアンクさんを「ベルト水に落としちゃうぞ!使えなくなっちゃうぞ!いいのか?」と脅迫した。これはなかなか好みのパワーバランスだわぁ。前回変身するからベルト寄越せと映司が言うのになかなかベルトを渡さなかったアンクさんですが、メダルよりも人命救助を優先させなきゃ変身しないという映司の条件を呑み「好きなときに変身」させるべくベルトは映司に預けたということか(映司が返さなかっただけかもだけど)(それはそれでモエるがそのやりとりをみーせーろー!)。でもメダルがなきゃ変身できないわけだからまだ自由変身とはいかないみたいだけど。
で、アンクさんはそんな映司に人を助けるためにオーズに変身するにはメダルが必要で、さらにオーズとして活動するにはセルメダルも必要だからメダルを集めるべく俺に従えときたか。この説得の仕方からしてアンクさんそれほど馬鹿ではないということか(笑)。
てかアンクさんは映司のそういう態度が不満のようですが、あのベルトって相性ってか適合性があったりとか、もっとハッキリと封印を解き最初にベルトを巻いたものが装着者として契約されるとか、そういう誰でもつけられるわけではないって設定があんのかな?。あるなら映司を上手いこと操縦していくしかないだろうけど、そうでないなら結構面倒臭いタイプっぽい映司なんかさっさと見切りつけて他探せばいいのに、とか思ったりw。
まぁアンクさんもグリードの仲間(同種族)のようだし、メダル集めに必要なのは“人間の欲望”である以上オーズにさせるのは誰でもいいというわけではなく『欲望』に負けない人間である必要があるのではないかと思うわけで、その点小銭とパンツ以外執着しない映司は欲望が少ない(皆無ってわけじゃないよなー)という意味で現時点では最適な人物ということなのでしょうが。


今回ヤミーを作るべく利用されたムシャムシャ食べまくってた人は見たまんまの「食欲」にとり憑かれてるってなことでしょうが、てっきり中華料理屋で食うだけ食ってコンビニで弁当カゴに入るだけ入れて金もってねーって大暴れするのかと思いきや、ちゃんとお金は払ったみたいだしただニコニコムシャムシャ食ってただけだよなぁ。アンクさんが「食ってるだけで人に迷惑かけてない」みたいなこと言ってたけどさ、確かにそうってか、あれを『悪』と見るのはちょっと・・・気の毒な気がしなくもないなぁ。七つの大罪にも「暴食」が含まれているわけだから過度の飲食は罪と看做されるのでしょうが、中華も弁当もものっそい幸せそうな顔で食べてたじゃん。身だしなみはほとんど気にしてないっぽかったし食事も一人でしてたし、あの人きっと食べることが生きがいだと思うのよね・・・。そう思ったら人に迷惑かけないなら(店でああもムシャ食いされたらそれはそれで精神的迷惑だけどw)好きにさせてやれよって気がする。そこにつけこんだ上に今回は精神型ヤミーってことで人間そのものをヤミー化してしまうグリードの非道さを描くためなのかもしれませんが、1.2話の『物欲』『金銭欲』と比べて『食欲』ってのはなかなか扱いが難しいような・・・(それを言うなら1話の宝石大好きオバサンもただ買い物してただけだけど)。まぁ毎日あれだけ食ってるとしたら食費だけで相当な額になると思うし、あの人にそれだけの金を稼ぐ才覚があるようには見えないので、次回親の遺産を全て食費にぶっこんでるとかさ、そういう同情を跳ね返す材料が出るかもしれないし、そういう人間を救ってこその仮面ライダーであり映司の「手が届くのに手を伸ばさなかったら死ぬほど後悔する。それが嫌だから手を伸ばすんだ」というポリシーというか持論というか、そういうものに相応しい気はするけど。


オーズに協力すべく今回もナイスなタイミングで現れた後藤さんはルックスは文句ないのに声が残念なんだよなぁ・・・・・・・。もし2号ライダーになるのが後藤さんなら前作の2号ライダーが無駄に気合入りまくりだったせいで余計にか弱い「変身」に聞こえそう・・・・・・。


あと映司が当たり前に服着替えてるのがとても気になったんだけど。始まる前の「パンツと小銭があればいい」ってのはあくまでも“そういう価値観の男”ってことであって実際には身の回りの生活必需品が入ったリュックなりなんなりを持っているのかと思ってたんだけど、ポケットの中にパンツ1枚と小銭があるだけでほんとの本気で手ぶら男だったわけじゃん。それがふっつーに着替えてたんだけどどういうことですか。パンツと小銭だけしか“持たない”って設定ならばずっと着のみ着のままでいるべきだろ。別にそんなもん見たかねーけど毎回着替えさせるぐらいなら中途半端な設定つけんなって話。てかアンクさん(刑事さんの身体を使ってる方の)のファッションも刑事さんの好みとはちょっと違う気がするから、刑事さんのお財布の中からちょっこし失敬して全身コーデしてみました☆ってことかなーとか想像してるんだけど、だとしたらその時に映司の服も一緒に買ったのかもだけど、だったらパンツと一緒に服も洗わせるべきじゃねえ?。もう一度書くけど通常であれば別にそんな描写が必要だとは思わないわけ。でも実際に1話であれだけパンツと小銭しか持ってないことを強調した以上3話で早速服を着替えさせるのはどうかと思うし、着替えさせるならそれなりの説明ってかフォローをすべきじゃないのかなーとか思いました。


まだ3話なんで様子見段階ではありますが、スタートダッシュという意味ではイマイチかなぁ・・・。これまでの作品はどれも何度も見返していろいろ考えたりしたもんだけど、オーズは今んとこリアルタイム視聴で充分なんだよなぁ。